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RINZIN ー隣人ー
第3章 第二話
 それから数時間──。

 『ピーンポーン』

 インターホンのチャイムが鳴り、涼太はその音で目を覚ます。
 スマホで時刻を確認すると、午後六時半。

 (……ちょっと寝すぎたか。てか誰だ? めんどくせぇ。居留守使うか……)

 『ピーンポーン、ピーンポーン』

 「あーもうしつけぇなあ……クソッ」

 鳴り止まないチャイムに、しぶしぶながらモニターを確認する涼太。

 「──え?」

 そこに映っていたのは隣人、北野芽生の姿だった。

 (なんだよ……あ、そっか。服返しに来たのか。早くね? べつにきょうじゃなくてもいいのに)

 涼太は玄関へと向かい、ドアを開ける。

 「──あ、涼太さんっ! すいません何度も鳴らしちゃって……。もしかして寝てました?」

 「あー……うん。ちょっとね。でもそろそろ起きなきゃいかんかったから気にしないでいいよ。そんでどしたの?」
 
 「あ、えっと……借りてた服、コインランドリーで乾燥してきたのでお返しに……」

 「あぁ。そんな急がなくてもよかったのに……わざわざコインランドリーなんて。そりゃどーも。で、警察は行った?」

 「は、はい……。あの……すいません、ちょっとおじゃましてもいいですか……?」

 「ん? 今? いや、ちょっと……なんか用?」

 「その……私、どうしても今回のお礼がしたくて……」

 「いいよ、お礼なんてべつに……。それにうちに上がってなにする──」

 涼太はそのとき、自分の目を疑った。
 芽生がスカートをたくしあげ、下半身を露出したのだ。

 「──お、おいっ……!? あんた一体なにしてっ……!」

 「お礼……。私の『ココ』じゃ……ダメ?」
 
 事態が飲み込めない涼太はひどく混乱する。しかし──そんな理性とは裏腹に、股間は正直な反応を示していた。

 「……と、とりあえず、入れ。誰かに見られたらまずいだろ──」
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