この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
RINZIN ー隣人ー
第10章 第九話
 「──ほんとにありがと。じゃあまた連絡するね。涼くんも連絡してね」
 「おう。こちらこそ。また連絡する」

 翌日の昼前。
 芽生は涼太の部屋を出て、自分の部屋へと戻る。

 (はぁ……ただいま)

 ゆうべは一睡もできなかった。
 涼太からの告白は一旦保留、ということでいいものなのか、結局うやむやなまままだ。涼太はそれ以上そのことについては触れてこなかったし、芽生もまた触れなかった。ひとまず二人はまた「おとなりさん」に戻った、ということなのだろう。

 ただひとつこれまでとちがうのは、お互いの連絡先を交換したということ。

 (ん……? なんか通知きてる)

 芽生はスマホのメッセージアプリを起動すると、たった今別れたばかりの涼太から早速通知がきている。


  ありがとな
  またよろしく
  おっぱい。


 (もぉ。なにそれ……へへ)

 簡素でありながら、しかし涼太らしくもあるそのメッセージ。芽生は満更でもなさそうな笑みを浮かべ返信をする。

 (さて。時間までもう少しあるからちょっとだけ寝よかな)
 
 芽生は涼太にもらったTシャツとジャージ姿で布団に横になる。

 (涼くんのにおいがする……)

 トップノートは柔軟剤のよくある香り。そこから少し遅れて綿に染みついた涼太のにおいが香ってくる。それは一晩中重ねあった肌のにおい、涼太のにおいだった。

 (涼くん──)

 芽生はまだ涼太の腕のなかにいる感覚につつまれながら、短い睡眠を貪った。
/96ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ