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RINZIN ー隣人ー
第10章 第九話
「ンッ……パパッ、ダメッ……こんなところでっ……」
「ぐひひっ? いいね、恥じらう芽生ちゃんもパパ大好きだよ? ねぇほら見て? 芽生ちゃんがエッチだからパパのこんなんなっちゃった……」
そう言って飯島は股間をアピールすると、スラックスにできたテントの山へと芽生の手を引き、そこへ誘導しようとする。
(あ、あれ……? 私、どうしちゃったんだろう──)
「──パパッ、ごめん……私ちょっとトイレに行きたくなっちゃった」
「え~? せっかくいい雰囲気だったのにぃ。もう芽生ちゃんは! いいよ、行っておいでよ」
「ほ、ほんとにごめんねっ。すぐ戻ってくるから……」
どこか逃げるようにして芽生はトイレに入ると、手洗い場の鏡の前に立ち、そこに写る自分の顔と見つめ合う。
(私……どうしたのかな。いつもは平気なのに、さっきは……)
飯島とはもちろん、すでに何度もセックスをしている。変態的といえるプレイにも応じてきた。そしてそのことに、芽生はこれまでさほど抵抗を感じたことはなかった。父親ほどに年の離れたオヤジの相手をするのは気乗りこそしないものの、芽生にとっては苦痛といえるほどのことでもない、はずだったのだが──。
(どうしよう。こんなんで私、大丈夫かな……)
芽生は再度、鏡に写る自分を見つめる。
(私しっかりしなきゃ。やっとあの家から出られたんだもん……大丈夫)
そう心の中で唱えて、芽生は飯島のもとへ戻っていった。
その後、食事を終えた二人はタクシーに乗り移動する。目的地は飯島が芽生のために手配したアパート、エステート池川だった。
この日、愛人のために借りたそのアパートへはじめて訪れる飯島。これからはこの場所で逢瀬を愉しむこととなる。きょうはそんな記念すべき最初の日。
二人はタクシーを降り、アパートの階段を昇って二階の204号室へと向かう。
ちょうどそのとき──夕食を食べに外へ出ていた涼太が車でアパートへと戻ってきた。駐車場に停めた車の中から、二階へと上がっていく二人のうしろ姿が涼太の目にとまる。
(芽生っ……? おっ……おい、なんなんだよ……となりにいるそのオッサンは──)
「ぐひひっ? いいね、恥じらう芽生ちゃんもパパ大好きだよ? ねぇほら見て? 芽生ちゃんがエッチだからパパのこんなんなっちゃった……」
そう言って飯島は股間をアピールすると、スラックスにできたテントの山へと芽生の手を引き、そこへ誘導しようとする。
(あ、あれ……? 私、どうしちゃったんだろう──)
「──パパッ、ごめん……私ちょっとトイレに行きたくなっちゃった」
「え~? せっかくいい雰囲気だったのにぃ。もう芽生ちゃんは! いいよ、行っておいでよ」
「ほ、ほんとにごめんねっ。すぐ戻ってくるから……」
どこか逃げるようにして芽生はトイレに入ると、手洗い場の鏡の前に立ち、そこに写る自分の顔と見つめ合う。
(私……どうしたのかな。いつもは平気なのに、さっきは……)
飯島とはもちろん、すでに何度もセックスをしている。変態的といえるプレイにも応じてきた。そしてそのことに、芽生はこれまでさほど抵抗を感じたことはなかった。父親ほどに年の離れたオヤジの相手をするのは気乗りこそしないものの、芽生にとっては苦痛といえるほどのことでもない、はずだったのだが──。
(どうしよう。こんなんで私、大丈夫かな……)
芽生は再度、鏡に写る自分を見つめる。
(私しっかりしなきゃ。やっとあの家から出られたんだもん……大丈夫)
そう心の中で唱えて、芽生は飯島のもとへ戻っていった。
その後、食事を終えた二人はタクシーに乗り移動する。目的地は飯島が芽生のために手配したアパート、エステート池川だった。
この日、愛人のために借りたそのアパートへはじめて訪れる飯島。これからはこの場所で逢瀬を愉しむこととなる。きょうはそんな記念すべき最初の日。
二人はタクシーを降り、アパートの階段を昇って二階の204号室へと向かう。
ちょうどそのとき──夕食を食べに外へ出ていた涼太が車でアパートへと戻ってきた。駐車場に停めた車の中から、二階へと上がっていく二人のうしろ姿が涼太の目にとまる。
(芽生っ……? おっ……おい、なんなんだよ……となりにいるそのオッサンは──)