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RINZIN ー隣人ー
第12章 第十一話
 芽生は裸になると、涼太の部屋に置かれた二人掛けのソファに腰掛ける。

 「──へへ♡ 涼くんはイラマしたことあるの?」
 「ちゃ、ちゃんとしたやつはねぇけど……」
 「? ちゃんとしたやつってどんなの?」
 「だからっ……その、AVとかで見るようなやつだよ」
 「ふーん。私AVあんまし見たことないからわかんないや……で、してみたい?」
 「べ、べつに? どっちでも……」
 「……そっか。ねぇ涼くん、こっち来て。ココに立って?」

 芽生はそう言って、ソファの座面を手でトントン、と叩いてみせた。

 「ん? なんだよ……」
 「んふ♡ だから、こーこ♡ この上に乗って、私の前に立って?」

 芽生に促されるまま、涼太はソファの座面にのぼる。そして、そこに腰掛けている芽生の足を跨ぐようにして、座面の上で仁王立ちになった。

 「へへ♡ このくらい角度つけたほうがノドの奥まで届きやすいかな? って思って」
 「そ、そういうことか……って、俺はべつにしたいわけじゃっ……」
 「ふふ♡ 涼くんのおチンチン、やっぱおっきい……うっとりしちゃう♡」
 
 芽生は恍惚の表情を浮かべ、涼太のペニスを下から見上げる。

 「おい、『やっぱ』ってなんだよ……誰かと比べてんのか? ったく……」
 「あ……ゴメンね。へへ。涼くん、私もちゃんと聞こえてたよ?」
 「聞こえてた? なんのことだ……?」
 「涼くんがさっき『うるせえんだよっ!』って怒鳴ってたの。私、ちゃんと壁の向こうで聞こえたから」
 「そっ、そりゃ……聞こえるように言ってやったからな。お前がアンアン言う声がマジでうるさかったんだよっ……」
 「それだけ?」
 「……あ? それだけって?」
 「うるさかったから怒っただけ?」
 「そ……そうだよ。ほかになにがあんだよ」
 「そっか。ううん、なんでもない」
 「は?? 意味わかんね──」

 すると芽生は涼太の左右の太ももにそっと両手を添え、再び上を見上げた。

 「──涼くん、して?」
 「だ、だからっ俺はべつにっ……」
 
 戸惑う涼太をよそに、芽生は口をあんぐりと開けて待機する。どうやら涼太のペニスをそこへブチ込め、ということだけは確かなようだ。

 (あーもうマジでワケわかんねぇ……)
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