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第67章 3日目・午前３　受け止められない歪んだ愛

そしたらあいつ、
喜んじゃってさ、、、


「佳奈子は、
オトコと付き合ったこともないんだからな、
俺が、いいオンナに育ててやるさ。
新妻を、大切にたっぷり
可愛がってやるさ」


って、カコちゃん抱きしめて、
カコちゃんも嫌がることなく受け入れて、
二人でキスはじめて、、、
もう、ボク、透明人間状態、、、


ホント、
サイテーのサイテー。
最悪の最悪。



あいつは、ボクからカコちゃんを
取り上げるのが嬉しいんだよ。
ずっとボクのことを
見ながらキスを見せつけてきた。



昨日、カコちゃんを
このホテルで、最初に抱いたのは
ボクだけどね、、、
オトコなんて、もう知ってるんだよ。
カコちゃんが
愛してるのはボクだからね、、、
そんなことも知らないで、、、


そう思えることだけが
救いだった。


でもそんなこと言えっこない。
そんなこと言ったら、
カコちゃん、ひどい目に遭わされるか
追い出されちゃう。


いつか取り返してやるって
ボクも睨み返してやったけどね。


結局その夜はさ、
カコちゃんがあいつに抱かれている
声聞きながら、一人で寝たんだ。


コネクティングルームなんて、
隣の部屋の声、ほんと丸聞こえ。
まあ、あいつがわざと聞こえるように、
寝室のドアも開けっ放しで、
大きな声、カコちゃんにあげさせたんだろうけど。