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第80章 ３日目・午後２　後輩教師の誘惑

しかもね、タケトくん、
初めてじゃないの。
そんなことは知らないよね？

初めてのフリ、するからね〜。
恭子ちゃんの前では、
最後まで本性現さないのよね。


ホント、オンナ心、掴むの上手。
相手によって変えたりしてるんだよね。
だって、アタシには
いきなりエッチなことしてきたのに、
恭子ちゃんには純情ぶってる。


「あれ〜、
キスの余韻にも浸らないで、
また問題解いてるんだぁ。
勉強熱心なのね」
「もう少しで解けそうだったから」
「マジで？」


「え〜、タケトくん、
もしかして解けちゃってるかもよ」
「恭子先生、分かるんですか？」
「だから、恭子ね、頭いいの〜。
高校入試くらい、簡単よ。
しかも、これ、採点手伝ってあげたから」


恭子ちゃんに今年の春に採点、
手伝ってもらった問題なら覚えてる。
っていうか、ほとんどの生徒が解けなくって
解答欄、空白だったから。


へぇ〜、タケトくん、
あれ、解けちゃうんだぁ。
中高一貫校から転校してきてるんなら、
入試勉強なんて最近始めたのよね。
国語は追いついてないようだったから
数学なって、もっと、
難しいんじゃないかと思ってた。


「じゃあ、恭子が、もっとご褒美あげよっかなぁ」