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人妻教師の危険な情事 〜隣人青年に堕とされる夏〜
第36章 2日目・夜9 機械音の命令
「俺のお願い、なんでも聞いてくれるんですよね」

どんなお願いだろう、、
パソコンのモニターの明かりだけで薄暗い部屋の中で、
綾子は、ワイヤレスのイヤホンを一つ
ヒロシから渡された。
片耳につけろ、ということなのだろう。

白いイヤホン、最近のスマホはみんなこれ。
綾子が使っているのはケーブルがついた古い世代。
ワイヤレスのものを見ると今でも落ちそうで
危なっかしく思えてしまう。

恐る恐る耳につけると、
すぐに隣の部屋の音が
より増幅されて聞こえてきた。
その仕組みはわからない。
まさか自分の寝室に盗聴器があるわけでもないだろうから、
この部屋で聞こえているのだろう。

それが思ったより鮮明なのは、
すぐに聞こえてきたリビングのテレビの音だ。
まるで同じ空間にいるような
臨場感だ。

これがどんなお願いになっているのだろうか。

ヒロシのスマホを通して
このイヤホンに届くのだろう。
ヒロシはこうやっていつも聞いていたのだろうか。
あまりにもくっきりと聞こえてきて、
びっくりしてしまう。

夫との、昨夜のセックスも
今朝のセックスもみんな聞かれていた。

そして今朝の声を押し殺したオナニーまでもだ。
もちろん、
録音されていたおとといの、
ついヒロシや、あの人の名前を
叫んでしまったオナニーもそうだろう。
改めて恥ずかしくなってきた。
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