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第91章 3日目・午後13　女神の子守唄

、、、そこは、アタシの
、、、座る場所じゃ、、、ない、、、


彼女がいるのが綾子には
気になっていたし、
綾子自身、Tちゃんより前に
恋心を抱いていた相手、
というのも気になっていた。


高校生の時、
告白されたあのトキメキは
まだ心を熱くしてしまう。


同級会に出て、
こういうのって、
きっと、、、
、、、よくない、、、
いや、、、
絶対に、、、ダメなやつ、、、


「あっ、もしかして、
あのこと、、、？」
「うん、、、」
「それなら、気にするなよ、
別れたから」
「、、、え？、、、」


さっきの同級会、
ひとり静かにしていたのは、
そのせいだったのかもしれない。
誰も近寄らないのは、
みんな知っていたに違いない。
物憂げにしていた表情が
思い出される。


、、、ハートブレイクってことね、、、
、、、でもだったら、
なおさら、よくないんじゃない？


「ねえ、学校、
行かない？」
「今から？」
「来年、改築で、あの校舎、
取り壊されるらしいよ」
「そおなの？」
「きっと、今夜逃したら、
もう見れないよ」
「知らなかった、、、」
「じゃあ、決まり、
早く乗って」


綾子はそのまま
後部の荷台に横座りになった。


「スピード出すからな」


あの頃と変わらない。
綾子は男子の腰に手を回して
しがみついた。