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第53章 ２日目・深夜4　煩悶の相互指戯

愛し合う二人のような
熱く激しい抱擁。
言葉はなく、肉欲だけが
ぶつかり合う。

綾子は、擬似的な愛情を
自分の中に芽生えさせ
強く抱きしめていた。

今この瞬間だけ、、
ヒロシくんを好きになってあげる、、、
ヒロシくんのカラダを、愛してあげる、、
今だけよ、、

左手はヒロシの背に強く当てられ
右手は股間をまさぐっている。
そして、ジャージの腰のところから
手を差し入れ、パンツの中まで一気に
指を伸ばした。

、、、熱い、、、
、、、硬い、、、、
それに、、、太い、、、

また触ることになるとは思わなかった。
ヒロシのペニスに、
昨日以上に、
大人になったオトコを感じていた。

「ちょ、、、そ、それ、、、
あ、、、ああ、、
綾子、、、さん」

ヒロシが、啼き声のような声をあげた。
綾子の生の指で触られる以上の快感は
今は思いつかないくらいに気持ちよかった。
しなやかなのに、激しくも動く。

綾子も時間があったら、
もっとゆっくり触りたかった。
それくらい、逞しいペニスだった。

でも今は、それを味わっている時間はなかった。