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第106章 深夜２　姦禁夜・奪われた寝室

もしかして、
何を話してたか、
聞こえてしまったのだろうか？


隣の家との間の壁が
薄いことは、この管理人は
知らないだろう。
そして、知られてはいけないことだ。


「話してなんて、
いるわけないでしょ、、、
独り言、言ってたかもしれないけど、、、」
「なら、いいんだけどさ。
ほら、スマホ」


管理人が放り投げて
綾子に渡した。


「誰からの電話か、
確かめてみろよ」


管理人もきっと
気になってるのだろう。
急用という可能性も
ないわけではない。


綾子は手に取ると
慌てながら顔認証で
ロックを外した。


着信履歴を見ると、
それは、確かに
夫からのものだった。
綾子にとって、
今や、一番、期待ができない
相手だった。


それに出張の時、
こんな時間に電話、
掛けてきたことなんてない。
しかも、今日は、
ウソ出張で、
今頃、浮気相手と、どこかで
一緒のはずだ。


「誰からだよ？」
「、、、夫、、、よ、、、」
「へぇ、やっぱり
旦那なんだ。
掛け直したって、いいぜ、
横で聞いててやるから。
へへへっ」


「ここで？」
「そうだよ、
心配すんなって、
おとなしく、黙っててやるから」