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第112章 深夜8　天使と悪魔の境界線

綾子の耳にも
パトカーのサイレンの音が
聞こえた。
綾子の状況を救ってくれるはずなのに、
そのサイレン音が綾子の不安を掻き立てる。
今は、警官には来てほしくなかった。


家の中では、
ヒロシから立ちバックで貫かれ、
玄関のインタホンの先では
タケトから、朝の淫らな
出来事を暴露されてしまっている。


、、、アタシ、、、
どうすればいいの？
この場に警官が来てしまったら、、、


この状況で最善のことは、
ヒロシにもタケトにも
いなくなってもらい、
警官とはインタホンで話しただけで
帰ってもらうことだった。
でも、そんなことが
できるのだろうか？


ヒロシにも
インタホン越しに
サイレン音が聞こえたに
違いないけれど、
立ちバックでのセックスを
やめてくれなかった。


「ヒ、、、ヒロシくん、、、
お願いだから、、、
やめて、、、
ねえ、、、
警官来ちゃうのに、、、
セックスなんてしてたら、、、」


タケトに聞こえないように
小声で話すしかない。


「さっきは、
あんなゲスな管理人に、
腰振って、
なんども逝かされてたくせに、
綾子さん、冷たいなぁ。
あんな男の方が良かったの？」