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第58章 ２日目・深夜9　娘のベッドを軋ませて

去年の夏に「僕、綾子さんのことが、好きです」
そう告白されてから、
会うことはほとんどなかったけれど、
無意識のうちに、ヒロシの存在感が増していた。

朝出かける時、、
コンビニに行く時、、
ゴミを捨てに行く時、、
何かの拍子で会ってしまうかもしれねい
会ってしまったらどうしよう、
いつもそんなことを考えていた。

まともに顔を見る自信がなかった。

そう、いつもヒロシのことばかり
考えることになってしまっていたのだ。

そのヒロシが、春からいなくなってしまい、
会ってしまうことを気にする必要も
なくなった。
でもそれは同時に
何か綾子の生活で張り合いがなくなることにも
つながっていた。

そんな時に、
元彼Tちゃんの連絡先が
わかってしまった。

連絡なんてしない、、、
そう思いながらも
毎日、どうしようと
煩悶しながら、ドキドキしていた。

ある日ついに
連絡を取り、
会うことになってしまったのだ。
もちろん会うだけで終わるわけもなく
久しぶりの激しいセックスへに期待に
ドキドキしていた。

そして、聞いてしまった。

「ねえ、ポルチオって知ってる？」