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第59章 ２日目・深夜10　アクメに包まれて

ヒロシのスマホのバイブ音が
この満ち足りた時間の
終わりを知らせる合図だった。


綾子がペニスを咥えたまま
カラダが固まったようになり
ヒロシを見上げた。


さっきのように、
気にしないで欲しかったけれど、
それは叶わなかった。

ヒロシの顔が、
これまでと違って
素に戻っているように見える。


「そろそろ、
俺、、、戻りますね、、、」


憑いていたものが
ストンと落ちたような
そんな雰囲気。




綾子は、名残惜しそうに
何度か口の中で
スライドさせ、
ヒロシのペニスを味わった。


、、、こんなに硬くしてあげたのに、、、
、、、どうして、、、



でも、誰から？とは
聞けなかった。



太ももを伝っていた
愛液が、急に冷たく
ひんやりと感じられた。



あんなに近くにいた
ヒロシが、
一気に遠くに連れ去られて
しまうように感じていた。



「じゃ、お別れに、、、
おやすみのキス、、、
しましょ、、、」
急に淡白になったヒロシは
綾子を立たせて
抱きしめた。



裸のまま抱き合う二人。
恋人同士のようになった二人の
最後の抱擁、、、そして、、、
キス、、、