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第64章 ３日目・朝5　管理人の淫略

綾子は向き直って
「管理人さん、ありがとうございました」
丁寧にお辞儀をした。


「管理人さん、今日までなんだぁ。
またね〜」
タケトが駆けながら追い越して行った。
綾子も振り返って、
追いかけるように歩き出した。


その後ろ姿に
管理人が声をかけた。


「綾子先生、モテモテじゃないですか。
若い子もいいけど、
たまにはおじさん相手もいいもんだぜ」


振り返らずに
「失礼なこと言わないでください」
キリッと言い返した。


「ま、いいけどな、
今度また、ゆっくりお会いしましょう」
「会いませんから」
「そうかな、、、
きっと会ってくれますよ、、、へへへっ」


下品すぎる笑いだった。
「もちろん、二人っきりでね、、、いひひひ。
会ってくれないと、
大変なことになる、、、」


この時は、
まだ綾子には、
ヒロシとのことが管理人にバレているとは
思わなかった。
だから、何をそんなに強気で言ってくるのか
見当もつかなかった。


「あなたとは、
二度と話しません、
会うことだってないわ」


綾子はそう言い残して去っていった。