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氷の戦乙女は人たらし公爵に溺愛される〜甘く淫らに溶かされて〜
第2章 騎士団長命令
「……なんのことでしょう?」
「君が空き時間で基礎トレーニングしてるの、知ってるよ」
ラウルの言うとおり、身体が鈍っていくことを恐れたカミリアは、空き時間に軽い筋トレをしていた。
「足に負担がかかることはしていません」
「まったく、困った子だ……。ところで痛みはどう?」
ラウルに聞かれ、カミリアは軽く足首を回す。毎日薬を塗っていたおかげか、5日目あたりから痛みはほとんどなくなっていた。
「大丈夫です」
「そっか、よかった。それなら予定通り明日から練習を始めるけど、無茶はしないように」
「はい」
カミリアが素直に返事をすると、ラウルは満足げに微笑んだ。
この日、午後に最後の授業が終わると、騎士達はカミリアを囲んだ。彼らがカミリアを囲むのはいつものことだが、今日は雰囲気が違う。
「ケリー副団長、お願いがあります」
「なんだ?」
「週に1回でいいので、これからも授業をしてくれませんか?」
「副団長の授業は分かりやすいですし、とてもためになります。一昨日の魔物討伐任務も、副団長の教えのおかげで、効率よくできたんです」
「俺も、仲間と連携を取る大切さを学んだおかげで、円滑に任務を遂行することができました」
騎士達は口々にカミリアの教えが役に立ったことを報告する。驚きはしたものの、嬉しく思う。彼らにもっと軍学を教えたいとも。けど、それを決めるのは団長であるラウルだ。
「大人気だね、カミリア・ケリー先生。君さえよければ、週に1,2回くらい、授業やってもらえるかい?」
ラウルの言葉に、騎士達はカミリアに期待の眼差しを向ける。
(そんな目で見られたら、断るわけにはいかないなぁ。それに、私も続けたい)
彼らの期待に答えるように、カミリアは大きく頷く。
「団長がそうおっしゃるのであれば、授業を続けます」
カミリアが出した答えに、歓声が上がる。ここまで喜んでもらえるとは思わず、胸が熱くなる。これからも彼らに生き抜く術を教えられるのは、この上なく嬉しいことだ。
「君が空き時間で基礎トレーニングしてるの、知ってるよ」
ラウルの言うとおり、身体が鈍っていくことを恐れたカミリアは、空き時間に軽い筋トレをしていた。
「足に負担がかかることはしていません」
「まったく、困った子だ……。ところで痛みはどう?」
ラウルに聞かれ、カミリアは軽く足首を回す。毎日薬を塗っていたおかげか、5日目あたりから痛みはほとんどなくなっていた。
「大丈夫です」
「そっか、よかった。それなら予定通り明日から練習を始めるけど、無茶はしないように」
「はい」
カミリアが素直に返事をすると、ラウルは満足げに微笑んだ。
この日、午後に最後の授業が終わると、騎士達はカミリアを囲んだ。彼らがカミリアを囲むのはいつものことだが、今日は雰囲気が違う。
「ケリー副団長、お願いがあります」
「なんだ?」
「週に1回でいいので、これからも授業をしてくれませんか?」
「副団長の授業は分かりやすいですし、とてもためになります。一昨日の魔物討伐任務も、副団長の教えのおかげで、効率よくできたんです」
「俺も、仲間と連携を取る大切さを学んだおかげで、円滑に任務を遂行することができました」
騎士達は口々にカミリアの教えが役に立ったことを報告する。驚きはしたものの、嬉しく思う。彼らにもっと軍学を教えたいとも。けど、それを決めるのは団長であるラウルだ。
「大人気だね、カミリア・ケリー先生。君さえよければ、週に1,2回くらい、授業やってもらえるかい?」
ラウルの言葉に、騎士達はカミリアに期待の眼差しを向ける。
(そんな目で見られたら、断るわけにはいかないなぁ。それに、私も続けたい)
彼らの期待に答えるように、カミリアは大きく頷く。
「団長がそうおっしゃるのであれば、授業を続けます」
カミリアが出した答えに、歓声が上がる。ここまで喜んでもらえるとは思わず、胸が熱くなる。これからも彼らに生き抜く術を教えられるのは、この上なく嬉しいことだ。