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氷の戦乙女は人たらし公爵に溺愛される〜甘く淫らに溶かされて〜
第4章 フェガリ
「あらやだ私ったら! どうして気づかなかったのかしら!? ソニア様、ズボンもお似合いですこと! そうだわ、レディースズボンも作りましょう! だとしたら……」
ラプティスが再び服を漁り始め、またきせかえ人形にされるのかとげんなりする。
(団長、来てくれないかしら?)
ラウルが自分を連れ戻しに来ることを祈ると、誰かがドアをノックした。ラプティスは不機嫌そうな顔で大股で歩き、乱雑にドアを開けた。そこにいたのは、カミリアが望んだ人。
「公爵様、まだ途中でしてよ」
「それは悪いね。けど、彼女を休ませてあげたいんだ。仕事が早い君のことだ、最低限の衣類は揃っただろ?」
「それは、そうですが……」
ラプティスがうつむいて口をもごもごさせると、ラウルは部屋に入ってカミリアの肩を抱き寄せる。
「愛しい人、長旅で疲れただろう? お風呂でゆっくりするといい」
本気で言っているわけではないと分かっていても、甘い言葉を囁かれると胸が高鳴ってしまう。安上がりな自分に嫌気が差す。カミリアはなんとか無表情を作り、部屋を出ていく。ドアを閉める前に、ラウルはラプティスに振り返る。
「ここにルナを寄越すから、彼女にソニアの服を運ばせてほしい。それと、ルナが仕事着がほつれてきたと言っていたので、気が向いたら話を聞いてあげて」
ラウルの言葉を聞き、死にそうな顔をしていたラプティスの目に、光が宿る。
「えぇ、えぇ! 立派なメイド服を作って差し上げますわ!」
言うやいなや、ラプティスは生地の見本をカバンから引っ張り出した。ラウルはそんな彼女を見て苦笑をすると、今度こそドアを閉め、カミリアを浴室へエスコートした。
浴室に入ると3人の女性がいて、名前だけの自己紹介をするとカミリアの服を脱がせていった。
「ちょっと!」
「おとなしくしてください、ソニア様。ちゃんと浄めて差し上げますから」
これが彼女達の仕事なのだろうが、人に裸を見られるのがいい気がしない。何より恥ずかしい。
ラプティスが再び服を漁り始め、またきせかえ人形にされるのかとげんなりする。
(団長、来てくれないかしら?)
ラウルが自分を連れ戻しに来ることを祈ると、誰かがドアをノックした。ラプティスは不機嫌そうな顔で大股で歩き、乱雑にドアを開けた。そこにいたのは、カミリアが望んだ人。
「公爵様、まだ途中でしてよ」
「それは悪いね。けど、彼女を休ませてあげたいんだ。仕事が早い君のことだ、最低限の衣類は揃っただろ?」
「それは、そうですが……」
ラプティスがうつむいて口をもごもごさせると、ラウルは部屋に入ってカミリアの肩を抱き寄せる。
「愛しい人、長旅で疲れただろう? お風呂でゆっくりするといい」
本気で言っているわけではないと分かっていても、甘い言葉を囁かれると胸が高鳴ってしまう。安上がりな自分に嫌気が差す。カミリアはなんとか無表情を作り、部屋を出ていく。ドアを閉める前に、ラウルはラプティスに振り返る。
「ここにルナを寄越すから、彼女にソニアの服を運ばせてほしい。それと、ルナが仕事着がほつれてきたと言っていたので、気が向いたら話を聞いてあげて」
ラウルの言葉を聞き、死にそうな顔をしていたラプティスの目に、光が宿る。
「えぇ、えぇ! 立派なメイド服を作って差し上げますわ!」
言うやいなや、ラプティスは生地の見本をカバンから引っ張り出した。ラウルはそんな彼女を見て苦笑をすると、今度こそドアを閉め、カミリアを浴室へエスコートした。
浴室に入ると3人の女性がいて、名前だけの自己紹介をするとカミリアの服を脱がせていった。
「ちょっと!」
「おとなしくしてください、ソニア様。ちゃんと浄めて差し上げますから」
これが彼女達の仕事なのだろうが、人に裸を見られるのがいい気がしない。何より恥ずかしい。