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氷の戦乙女は人たらし公爵に溺愛される〜甘く淫らに溶かされて〜
第4章 フェガリ
「このあたりなら、ソニア様のお身体にピッタリなはずですわ。ドレスがどういったものが好みかしら?」
「えっと……、ラプティスさんにお任せします」
カミリアにはドレスの知識が全く無い。どう答えていいのか分からず、彼女に任せると、ラプティスは目をきらきら輝かせ、カミリアの手を取った。
「まぁ! 任せてくださるのですか!? ありがとうございます、ありがとうございます! ソニア様に世界1似合うドレスを作ってみせますわ!」
カミリアが返事をする前にラプティスはドレス達に駆け寄り、片っ端から取ってテーブルの上に置いた。
「さぁ、世界1のドレスを作るためにも、色々試着してください!」
「は、はい……」
ラプティスに圧倒され、カミリアはきせかえ人形と化してしまう。慣れない上に目まぐるしいはやさであれこれ着せられ、くたくたになるが、同時に楽しんでもいる。今まではドレスどころか、ワンピースでさえこんなに着たことはない。
最後にスカートを履いたのは、他の女の子達のようにお姫様が王子様と幸せになるおとぎ話に憧れていた、幼少期。あの頃の思い出が蘇ってくる。
友達と一緒に童話を読んだり、王族の暮らしを想像した日々。皆が王子様に憧れる中、カミリアだけは騎士への憧れが強く、彼女達に話を合わせるのが大変だった。寝る前に絵本を読んでは、強くてカッコいい騎士様が、自分を助けてくれるシーンを想像していた。
戦場で勇ましく剣を振り回すカミリアにも、確かに乙女時代が存在していた。
「はぁ、本当に素敵……。どの色でも似合うから迷ってしまうわ。あぁ、どんどんアイディアが沸いてくる!」
ラプティスの声で我に返り、彼女を見ると、椅子に座ってデザインを描いていた。気づけば自分は真っ白なドレスを着ている。
「すいません、ラプティスさん。もう着替えていいですか?」
「え? えぇ、そうね。好きなドレスを好きなだけ着てちょうだい」
ラプティスはカミリアの話をほとんど聞いていないらしく、的はずれな返事をする。カミリアは呆れ返りながらも、元々着ていたシャツとズボンに着替える。
「えっと……、ラプティスさんにお任せします」
カミリアにはドレスの知識が全く無い。どう答えていいのか分からず、彼女に任せると、ラプティスは目をきらきら輝かせ、カミリアの手を取った。
「まぁ! 任せてくださるのですか!? ありがとうございます、ありがとうございます! ソニア様に世界1似合うドレスを作ってみせますわ!」
カミリアが返事をする前にラプティスはドレス達に駆け寄り、片っ端から取ってテーブルの上に置いた。
「さぁ、世界1のドレスを作るためにも、色々試着してください!」
「は、はい……」
ラプティスに圧倒され、カミリアはきせかえ人形と化してしまう。慣れない上に目まぐるしいはやさであれこれ着せられ、くたくたになるが、同時に楽しんでもいる。今まではドレスどころか、ワンピースでさえこんなに着たことはない。
最後にスカートを履いたのは、他の女の子達のようにお姫様が王子様と幸せになるおとぎ話に憧れていた、幼少期。あの頃の思い出が蘇ってくる。
友達と一緒に童話を読んだり、王族の暮らしを想像した日々。皆が王子様に憧れる中、カミリアだけは騎士への憧れが強く、彼女達に話を合わせるのが大変だった。寝る前に絵本を読んでは、強くてカッコいい騎士様が、自分を助けてくれるシーンを想像していた。
戦場で勇ましく剣を振り回すカミリアにも、確かに乙女時代が存在していた。
「はぁ、本当に素敵……。どの色でも似合うから迷ってしまうわ。あぁ、どんどんアイディアが沸いてくる!」
ラプティスの声で我に返り、彼女を見ると、椅子に座ってデザインを描いていた。気づけば自分は真っ白なドレスを着ている。
「すいません、ラプティスさん。もう着替えていいですか?」
「え? えぇ、そうね。好きなドレスを好きなだけ着てちょうだい」
ラプティスはカミリアの話をほとんど聞いていないらしく、的はずれな返事をする。カミリアは呆れ返りながらも、元々着ていたシャツとズボンに着替える。