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氷の戦乙女は人たらし公爵に溺愛される〜甘く淫らに溶かされて〜
第4章 フェガリ

「ソニアもその薬をくれた人も、悪い人じゃない。シャムス人全員が、悪人というわけではないよ」
「しかし……!」
「オネスト」
ラウルに名前を呼ばれると、オネストはうつむく。彼は考える素振りを見せると、ラウルに深々と頭を下げて部屋から出ていった。
「お嬢さん、貴女も外で待っていてくれるかな?」
「はい。ラウルをお願いします」
カミリアは医者に一礼すると、部屋を出た。オネストの姿はそこにはない。
自室に戻り、鎧を脱いでワンピースに着替えた。いくら鎧でいるのが落ち着くからといって、ずっと着ていると流石に疲れる。
自室で大人しくしようと思ったが、ラウルのことが気になる。彼の部屋へ行こうとドアを開けると、ルナとオネストが立っていた。ふたりは神妙な顔をしてカミリアを見ている。
「ソニア様、そろそろ話していただけませんか?」
「いくらラウル様が認めた方とはいえ、シャムス人は信用できませんからね」
口々に言うふたりの目には、戸惑いや恐怖が滲んでいた。カミリアは何故彼らが自分に怯えているのか不思議に思ったが、ふたりの髪色を見てひとつの答えにたどり着き、驚愕する。
(まさか、このふたりは……)
本人達に確認せずに決めつけるのはよくないが、この答えが正解な気がしてならない。カミリアは気持ちを落ち着かせようと小さく息を吐くと、ふたりに笑顔を向けた。
「そうね、話しましょう。どうぞ入って」
「お茶をお持ちしましょう」
ルナは上ずった声で言うと、引き返そうとする。カミリアはそんな彼女を優しく呼び止める。
「ルナ、お気遣いありがとう。だけど、大丈夫」
「はい……」
ルナは目線を泳がせながらうなずき、部屋に入る。きっと話を聞きたいという思いは強いが、それと同等の恐怖があるのだろう。カミリアはふたりの恐怖や疑念が少しでも緩和することを祈りながら、ふたりをソファに座らせる。
「しかし……!」
「オネスト」
ラウルに名前を呼ばれると、オネストはうつむく。彼は考える素振りを見せると、ラウルに深々と頭を下げて部屋から出ていった。
「お嬢さん、貴女も外で待っていてくれるかな?」
「はい。ラウルをお願いします」
カミリアは医者に一礼すると、部屋を出た。オネストの姿はそこにはない。
自室に戻り、鎧を脱いでワンピースに着替えた。いくら鎧でいるのが落ち着くからといって、ずっと着ていると流石に疲れる。
自室で大人しくしようと思ったが、ラウルのことが気になる。彼の部屋へ行こうとドアを開けると、ルナとオネストが立っていた。ふたりは神妙な顔をしてカミリアを見ている。
「ソニア様、そろそろ話していただけませんか?」
「いくらラウル様が認めた方とはいえ、シャムス人は信用できませんからね」
口々に言うふたりの目には、戸惑いや恐怖が滲んでいた。カミリアは何故彼らが自分に怯えているのか不思議に思ったが、ふたりの髪色を見てひとつの答えにたどり着き、驚愕する。
(まさか、このふたりは……)
本人達に確認せずに決めつけるのはよくないが、この答えが正解な気がしてならない。カミリアは気持ちを落ち着かせようと小さく息を吐くと、ふたりに笑顔を向けた。
「そうね、話しましょう。どうぞ入って」
「お茶をお持ちしましょう」
ルナは上ずった声で言うと、引き返そうとする。カミリアはそんな彼女を優しく呼び止める。
「ルナ、お気遣いありがとう。だけど、大丈夫」
「はい……」
ルナは目線を泳がせながらうなずき、部屋に入る。きっと話を聞きたいという思いは強いが、それと同等の恐怖があるのだろう。カミリアはふたりの恐怖や疑念が少しでも緩和することを祈りながら、ふたりをソファに座らせる。

