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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第5章 ♠RoundⅢ(淫夢)♠
「うん、何だ?」
直輝を見ても、特に警戒している様子はない。
「有喜菜って、直輝さんの家に遊びに行ったことがあるんだって?」
重くならないように、あくまでもさりげなく。紗英子は自分に言い聞かせ、言ってから夫の横顔を盗み見た。
しかし、直輝の表情は少しも変化はしなかった。全く不自然なほどに。
また、わずかな間があり、直輝がぼそりと返した。
「そんなこともあったっけ」
「まさか、付き合ってたりしたとか?」
今度はすぐに反応があった。
「馬鹿か、お前。有喜菜と俺がどうして付き合わなきゃならないんだよ。あいつと知り合ったのは、確かに俺が紗英子と出逢うよりは前のことだけど、それだって、たった数ヶ月の差しかないじゃないか」
直輝を見ても、特に警戒している様子はない。
「有喜菜って、直輝さんの家に遊びに行ったことがあるんだって?」
重くならないように、あくまでもさりげなく。紗英子は自分に言い聞かせ、言ってから夫の横顔を盗み見た。
しかし、直輝の表情は少しも変化はしなかった。全く不自然なほどに。
また、わずかな間があり、直輝がぼそりと返した。
「そんなこともあったっけ」
「まさか、付き合ってたりしたとか?」
今度はすぐに反応があった。
「馬鹿か、お前。有喜菜と俺がどうして付き合わなきゃならないんだよ。あいつと知り合ったのは、確かに俺が紗英子と出逢うよりは前のことだけど、それだって、たった数ヶ月の差しかないじゃないか」