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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第5章 ♠RoundⅢ(淫夢)♠
「そっか」
それきり、気まずい雰囲気が二人の間に漂った。紗英子は何か喋らなければならないような気がして、口を開く。
「有喜菜が言ってた。中一の頃、直輝さんの家に遊びにいって、そこで時計のコレクションを見せて貰ったんだって。それで、私にそのことを教えてくれたのね」
直輝は依然として何も言わない。紗英子は二人の間の空白を埋めたい一心で、またもや次の言葉を発した。
「私ったら、そんなこと、全然知らなかった。直輝さんが腕時計を集めてたなんて、昨日、有喜菜から聞いて初めて知ったのよ」
ちょっとショックだった。
言おうかどうしようかと迷った末、とうとう口にしてしまった。
「直輝さん、何で私には教えてくれなかったの? ―っていうか、そのコレクションを見せてくれなかったの? まるで私だけがのけ者にされているようで、哀しかったわ」
それきり、気まずい雰囲気が二人の間に漂った。紗英子は何か喋らなければならないような気がして、口を開く。
「有喜菜が言ってた。中一の頃、直輝さんの家に遊びにいって、そこで時計のコレクションを見せて貰ったんだって。それで、私にそのことを教えてくれたのね」
直輝は依然として何も言わない。紗英子は二人の間の空白を埋めたい一心で、またもや次の言葉を発した。
「私ったら、そんなこと、全然知らなかった。直輝さんが腕時計を集めてたなんて、昨日、有喜菜から聞いて初めて知ったのよ」
ちょっとショックだった。
言おうかどうしようかと迷った末、とうとう口にしてしまった。
「直輝さん、何で私には教えてくれなかったの? ―っていうか、そのコレクションを見せてくれなかったの? まるで私だけがのけ者にされているようで、哀しかったわ」