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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第5章 ♠RoundⅢ(淫夢)♠
その点では、嫁として色々と付き合いにくい面もあるにはあった。いずれにせよ、義母は長男夫婦ではなく、弟夫婦と同居しているから、長男の嫁とはいえ、紗英子は気楽な立場ではあった。
直輝は結婚と同時に家を出て、紗英子と直輝は小さなコーポラスで新婚時代を送った。今のこのマンションに引っ越したのは、直輝のサラリーがかなり良くなった頃―三十前のことになる。
現在、直輝の実家は弟夫婦が暮らし、姑は彼等と一緒に暮らしている。義弟のところには子どもが次々と生まれて、いつ訪ねても三人の子どもたちの声でかしましい。姑は大変、大変と言いながらも、弟嫁が昼間は共稼ぎで仕事に出ているので、孫を保育園に送り迎えしたり、弟嫁が帰ってくるまで面倒を見たりするのが楽しくてならないようだ。
直輝が朝、新聞を読まないなんて、天地が引っ繰り返るくらい珍しいことなのである。
直輝は結婚と同時に家を出て、紗英子と直輝は小さなコーポラスで新婚時代を送った。今のこのマンションに引っ越したのは、直輝のサラリーがかなり良くなった頃―三十前のことになる。
現在、直輝の実家は弟夫婦が暮らし、姑は彼等と一緒に暮らしている。義弟のところには子どもが次々と生まれて、いつ訪ねても三人の子どもたちの声でかしましい。姑は大変、大変と言いながらも、弟嫁が昼間は共稼ぎで仕事に出ているので、孫を保育園に送り迎えしたり、弟嫁が帰ってくるまで面倒を見たりするのが楽しくてならないようだ。
直輝が朝、新聞を読まないなんて、天地が引っ繰り返るくらい珍しいことなのである。