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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第6章 ♠RoundⅣ(踏み出した瞬間)♠
 確認したところによれば、確かにかかる費用は莫大なものだ。紗英子の貯金だけでは当然足りず、実家の両親にも頭を下げて頼まねばならないだろう。
 紗英子一人の我が儘なのだから、直輝や彼の実家は当てにできない。
 更に、紗英子にはまずしなければならないことがあった。

 紗英子は両手を背後について、真っすぐに脚を伸ばして座っていた。草地の上に直に座ることになるが、スカートが多少汚れても構いはしない。
 今はそれどころではなかった。今後の計画がうまく運ぶかどうか。それは、これからの首尾にかかっている。
 もちろん、相手が承諾してくれなくても、道が他にないわけではない。クリニックの院長は言っていた。
―全く面識のない人に代理母を依頼する方が良い場合もありますし、逆に、知らない人よりは自分のよく知っている知人などに頼む方が良い場合もあるんです。要はケース・バイ・ケースですね。信頼できる人に任せて、たとえ自分が腹を痛めるわけではなくても、その経過を見守りたいか、それとも、ただ自分の子どもを生んでくれるという役目を依頼するだけの関係か。その点は矢代さんが十分見極めてください。
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