この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第6章 ♠RoundⅣ(踏み出した瞬間)♠
 キッチンの流しに行くと、包丁立てから、眼に付いた包丁を握りしめリビングに駆け戻る。  
「もし、あなたがどうしても協力しないと言い張るのなら、私は今、ここで生命を絶つわよ。元々、子どもができない、いない人生なんて、生きていても仕方がないと思っていたの。いよいよ子宮を取ることになったときも、何度自殺しようかと思ったわ。それがまだ少しでも見込みがあると判ったんだもの、試してみない法はないでしょ。もし、それでも駄目なら、諦めもつくけど、やりもしない中から諦めるなんて考えられない」
 紗英子は刃物を両手に握りしめ、喉元に当てた。
「紗英子、お前は自分が何を口走っているか自覚はあるのか?」
 直輝の眼は信じられないものでも見るかのようだ。
「単なる脅しだと思う? 思うのなら、それでも良いわ。本気になった女がどれだけの覚悟を持っているか、見てみると良いんだわ」
/435ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ