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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第10章 ♦RoundⅦ(再会)♦
 もしかしたら、自分が心から求めていたのは、有喜菜のような存在、自分のすべてを認め受け容れてくれる女だったのかもしれない。この時、直輝は生涯で初めて、紗英子との結婚に懐疑的な想いを抱いた。
 話は弾み、あらゆる方面に及んだ。互いの近況から、かつて机を並べていた中学時代の話までと尽きなかった。ただ結婚していた頃の話になると、有喜菜は美しい顔を翳らせ、口をつぐむ。
 あの太陽のように明るかった有喜菜をここまで哀しませたのは、どんな男だったのか。紗英子から有喜菜の悲惨な結婚生活はあらかた聞かされていたものの、今、彼女のしおれた花のような様を見ていると、逢わなかったこの二十年余りの間、有喜菜が過ごしてきた日々の大変さが改めて感じられた。
「子どもは? 確か、大分前に紗英子から君が妊娠したことを聞いたような気もするけど」
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