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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第11章 ♦RoundⅧ(溺れる身体、心~罠~)♦
 有喜菜の華奢な肢体がピクンと撥ねた。いきなり背後から秘所に指を挿入されたのだ。
「これはどう?」
 最初は一本だった指は徐々に二本、三本に増やされる。
「あぁ」
 有喜菜はあられもない声を上げながら、身をくねらせるしかない。長い間、男を受け容れていなかった身体は快感には不慣れだった。隘路を三本の指で抜き差しされ、有喜菜はあまりの快感にもんどり打つ。
 突如として、奥の感じやすい部分をこすられ、有喜菜はひときわ高い嬌声を放った。
「あ―、あうっ、ああっ」
 直輝の含み笑う声が耳朶に吹きかけられる。
「有喜菜はここが感じやすいんだ?」
 直輝の愛撫は執拗で的確だった。有喜菜が反応を示した場所を見つけると、そこを集中的に責め立ててくる。
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