この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第11章 ♦RoundⅧ(溺れる身体、心~罠~)♦
 有喜菜が微笑むのに、直輝は頷いた。
「その方が良いね。生まれるまでの愉しみがあって良い」
「生まれてくる赤ちゃんの名前は何てつけるの?」
 別に深い意図があって問うたわけではなかった。が、直輝はどこか遠い瞳で呟くように言った。
「名前は紗英子に任せるよ。あんなにも欲しがり待ち望んだ子どもだ。彼女が付けるのがいちばん良いだろう」
「そう。そう、よね」
 肩すかしを食らわされたような気分で、有喜菜は足許の小さな石ころを蹴った。心を晩秋の寒い風が吹き抜けてゆくような気がした。
「愉しみよね。来年の今頃は、もしかしたら、生まれた赤ちゃんがこの公園で遊んでいて、それを微笑んで眺めているのは、あなたと紗英かもしれない。ううん、きっとそうよね」
/435ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ