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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第4章 ♠RoundⅡ(哀しみという名の現実)♠
「おばちゃん、また逢ったね」
拓也は嬉しげに顔を輝かせて紗英子を見上げている。
可愛い子だと思った。随分と人懐っこい。
「元気にしてた?」
紗英子もまたしゃがみ込んで拓也と同じ眼線の高さになった。
「うん」
「あ、そうだ」
紗英子はふと思いつき、肩に提げたバッグから先刻のチョコレートを出した。右手に持った蒼い風船と一緒に拓也に渡す。
「これね、たった今、貰ったばかりなの。良かったら、どうぞ。おばちゃんからのクリスマスプレゼント」
「うわあ、ありがとう」
拓也はくりくりとした黒い瞳をくるくると回し、嬉しげに風船とチョコレートを受け取った。
「拓也、知らない人から物を貰っちゃいけないって言ってるでしょう」
拓也は嬉しげに顔を輝かせて紗英子を見上げている。
可愛い子だと思った。随分と人懐っこい。
「元気にしてた?」
紗英子もまたしゃがみ込んで拓也と同じ眼線の高さになった。
「うん」
「あ、そうだ」
紗英子はふと思いつき、肩に提げたバッグから先刻のチョコレートを出した。右手に持った蒼い風船と一緒に拓也に渡す。
「これね、たった今、貰ったばかりなの。良かったら、どうぞ。おばちゃんからのクリスマスプレゼント」
「うわあ、ありがとう」
拓也はくりくりとした黒い瞳をくるくると回し、嬉しげに風船とチョコレートを受け取った。
「拓也、知らない人から物を貰っちゃいけないって言ってるでしょう」