この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第4章 ♠RoundⅡ(哀しみという名の現実)♠
 あっと思ったときには、直輝に膝裏を掬われて抱き上げられていた。
「お前は昔から、物事をとことん突き詰めて考えてしまう癖がある。そういうのも良いときもあるけど、かえって余計に自分を追い込む羽目になることだってあるんだ。今は何も考えるな」
 直輝は幼い子どもに言い聞かせるように話しかけながら、リビングを出て向かい合わせの寝室のドアを開けた。
 二人用のベッドにそっと降ろされ、紗英子は夫を見上げた。淡いナイトスタンドの明かりだけが照らす寝室は森閑として、まるで深い深い水底(みなそこ)のようだ。夫の表情は薄闇の中では定かではない。
「直輝さん?」
 直輝の心情がよく判らないだけに、紗英子はつい心細い声を出していた。
「久しぶりに、しようか?」
 それは直輝が実に久しぶりに発した誘いの言葉、はっきり言えば、セックスしようという合図だった。
/435ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ