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第1章


───あぁ、起きなくちゃ。朝だ。

けたたましく鳴り響くスマホのアラームを止めながら、布団の中で眠い目をこすった。


朝ごはん。んー、どうしよっかな。お米は昨夜予約したから、炊きたてだ。みそ汁の具は豆腐にワカメ…卵は目玉焼き…
ん…でもまだもうちょっとこうしてたい…


布団の中で丸まってたら、後ろから腕が伸びてきた。


ゆーてもホラー展開じゃない。普通の人間のもの。その腕は、優しい力で私を抱きしめた。


「おはよ、瞳子(とうこ)」
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