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決別
第1章
「おはよう、健吾」
身を寄せてきたのは、大好きな健吾。
『彼氏』だったこの人が、先月『夫』になった。
私は彼の名字になり、私達は『夫婦』になった。
以来毎日毎晩同じ布団で眠り、朝を迎えている。
「やべー。俺の奥さん、寝ボケ顔も超可愛いよ~」
「〰〰バカ、何言ってんのよ」
健吾の得意技(?)、全身かいぐり。
抱きしめて、思いっきり頬擦りしてくるもんだから
くすぐったくてたまらない。
けらけら笑い合いながらじゃれあう、休日の朝。
あー、なんか幸せだな。
この人と結婚できて、本当によかった。
「、…あ」
じゃれあいがいつの間にか触れ合いになって。
健吾の手と指が、パジャマの上から私の体を撫でる。
そうすると少しずつ感じてくる、お尻に当たる固さ。
「ぁん、ゃ……っ」
項にも口付けられたら、たまらない。
おへその下辺りが、だんだん疼いてくる。
「瞳子、えっちしよ」
「ん〰…もう!」
仕方ないなぁ、なんて折れたフリするけど。
本当はうれしい。
健吾の声で『瞳子』て呼ばれるのが大好きだし
触られるのは気持ちいいし……満ちる。
「さわって、瞳子」
「ぁ……」
そして、健吾が私に『反応』してくれるのも。
─────────
「あ──っ…あっ、やぁんっ」
ぎしぎしと軋むベッド。絡み合う体と体。
健吾が私のいちばん奥まで届いてる。
「っあ、やっ、ああ…っ」
「瞳子すご…、今、すごい感じてる、ね」
そこを突き貫きながら、余裕の無い声を漏らす健吾。
感じてるのはお互い様でしょ。向かい合う体勢で繋がった、彼の首に両手を回し抱きしめた。