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濡れた視線(改定版)
第7章 墨画の女
『あんっ…!あぁあぁ…っ、あぁあぁあぁっ…っ!いぃいっ…っ!』夏の夜風がレースのカーテンを翻し、淫らに浮遊させる嘶(いなな)きが裏庭へと漏れ伝わると、その木立の合間に踏みとどまるように、甲高い喘ぎ声を木霊させていた。

そして窄めた舌で執拗に潤子の女陰を嬲り続ける勇矢は、喘ぎ続ける潤子を僅かに残された恥丘の毛並み越しに望むと、自らの指先で仰向けにたわんだ乳房の突起を捩りながら、顎を仰け反らし、うっすらと開けた上唇を舌舐めずりさえして見せた潤子。

そんな潤子の姿態を目に、逆手にした右手の2本指をその膣壁へと潜らせながら、その壁面上部に一定のリズムを刻む微細な振動を与え続けると、膣奥から湧き出る愛欲の証が潜らせた指と陰唇の狭間から滴りを見せ、群青の闇の中で濡れた艶めきを放っていた。

『あんっ…!あぁあぁ…っ、あぁあぁあぁっ…っ!そ、そこっ、あんっ…!』的確に潤子のポイントを探り当てた勇矢は小鳥が餌を啄み続けるような微動から、あたかもモールス信号を連打するように責め続けると、ひと際甲高い喘ぎ声をあげながら、弧を描く放物線をその指と陰唇の狭間から放っていた。

潤子は仰向けに伏した姿態をⅯ字開脚に膝建て、粗く弾ませた息づかいに放心した表情を浮かべると、オーガズムに達した証を濡れ拡がる白いシーツに知らしめ、そのⅯ字開脚にした麓で淫らに口割けた女陰をうねるように蠢かせると、傍らで見守る勇矢の視線は、未だ湧き水のように滴る半透明な液体を捉えていた。

やがて粗い息づかいを見せていた潤子が治まりを見せると、勇矢は大判のバスタオルをバスルームから持ち寄より、ベッドの上で膝立ちになり、何事も無かったかのように濡れたシーツの上に覆い被せると、恍惚な表情を浮かべながら半身を起こした潤子は、幾分萎え項垂れた勇矢のぺ〇スを再び左手に捉えると、時折上目使いの視線を勇矢に送りながら、そのカリ首の括れに伸びをみせた舌先を這わせ、左右に揺らしながら1周2週と辿ると、大きく開けた口に含み、再び粘着質な音色を奏で始めていた。

『ジュルㇽッ…ズリュルㇽッ…ジュルㇽッ…ズリュルㇽッ…』経験に裏打ちされた潤子の舌戯は極上の快感を勇矢に伴わせ、また勇矢自身もその旺盛な精力を誇るように、瞬く間に漲りを見せて反応すると、まるで食すように貪り続ける潤子を幾度も嗚咽させていた。
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