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100万本の赤い薔薇
第1章 いつも見てた
「大丈夫か? 眠れそう?」


茉莉子は震えて顔色も悪くなっていたが、
真人に気遣い、心配させないようにと、
気丈に振る舞っている。


「ホント、俺、鬼畜だよな。危うくお前のこと、襲うとこだったよ」

わざと戯けて口にするが、
1人で茉莉子を残していくのも心配ではあった。


「あのさ、襲ったりしないから、念の為、ここのソファで寝て行っても良い?
茉莉子はベッドで寝れば良いし、
なんなら、寝室に鍵を掛けておけば。
えっ?鍵ないのか?じゃあ、椅子とかでバリケード作るとか」


脚までガクガク震えてる茉莉子を抱き上げて、
ベッドまで運ぶと、
真人は恭しく額にキスを落として、


「姫様、隣に居りますので、
何かありましたら何なりとお申し付けくださいませ」
と言って、
真人は本当にソファに横になり、
1分後にはイビキを掻き始めていた。



茉莉子は、暫く、そのイビキを聞いていたら、
気持ちが少しずつ落ち着いてきた気がして、



「もう、まこちゃんたら、うるさいな」
と言いながら、
そっとブランケットを運んで真人に掛けてから、
そっと頰にキスを落とした。

寝室に戻り、パジャマに着替えてから、
ワンピースをハンガーに掛けてクローゼットの外フックに掛ける。
いつもの習慣だ。



真人のキスは、
心地良く、
気持ち良いものではあるが、
やっぱり結婚生活で受けた傷は癒えてはおらず、
それを思い起こすような男女の営みやそれに通ずることは、
恐怖心や嫌悪感を招き、
パニックを引き起こすか、
全てを閉ざそうとすると身体が震えて涙が湧いてきてしまう。

いつになったら、これ、
治るんだろう?

そう思いながら、
茉莉子は眠りについた。
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