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100万本の赤い薔薇
第5章 再会
「お邪魔します」と言って、長谷川の部屋に入ると、
「長谷川さんはパソコンを起動してください。
あ、コーヒー持ってきたので、良かったらどうぞ。
結依ちゃん、お部屋に案内してね」とキッパリと言う。
小部屋に入ると、トートバッグからスケールと方眼になっているレポート用紙を出し、てきぱきと寸法を測り出すと、
書き写していく。
それを平面図と立体図に起こしていくのを、
結依は目を丸くして見ていた。
何もカーテンも掛かっていない窓のサイズや、
部屋のドアのサイズ、
廊下の幅、
玄関扉のサイズも測って行くと、
「これでOK」と呟いた。
ノートパソコンに向かっている長谷川に、
コーヒーを勧めながら、
無印良品のオンラインショップを検索する。
「最低限、必要なのは、
ベッドと寝具
デスクとチェア
備え付け収納に全て入れ込むなら、
その中を整理するもの
もしも、部屋に別に棚とかを置くなら後から考えましょうね!」
と言う茉莉子を見て、
「なんか、いつもと雰囲気が違うな」と、
長谷川が呟く。
「あ、ごめんなさい。
インテリア整えたりするの、仕事でもすることあるからつい…」
と、いたずらっぽく笑った。
「本当に無印で良いの?」と訊くと、
「はい。
物もあんまり置かない感じが良いな」と言う。
「じゃあ、本当にシンプルにしておいて、
好みが変わったりする度に模様替えしましょうね!」とにっこりと笑った。
足付きマットレスは、ドアなどを通せるサイズか確認する。
シンプルなデスクとチェアはあたりを付けつつ、実際に座って決めた方が良いとして、
備え付け収納の中を仕切ったり小さい物を入れる収納小物は、
きっちりサイズから最小限の個数を出した。
長谷川と結依は、そんな様子をびっくりしながら見ていた。
「茉莉子、なんか凄いな」
「そうだわ。
結依ちゃんにお願いがあるの。
カーテンは結依ちゃんが柄を選んだら、
私に縫わせてね」
と言った。
「カーテンも縫えるの?
茉莉子さん、何でも出来るんだ」
「あら、ミシンで縫えば簡単よ」
結依は、明日が来るのが楽しみで仕方がなくなった。
その一方で、茉莉子は独りぼっちの部屋に帰るのが、
心の奥では辛くて哀しい気持ちではあった。
「長谷川さんはパソコンを起動してください。
あ、コーヒー持ってきたので、良かったらどうぞ。
結依ちゃん、お部屋に案内してね」とキッパリと言う。
小部屋に入ると、トートバッグからスケールと方眼になっているレポート用紙を出し、てきぱきと寸法を測り出すと、
書き写していく。
それを平面図と立体図に起こしていくのを、
結依は目を丸くして見ていた。
何もカーテンも掛かっていない窓のサイズや、
部屋のドアのサイズ、
廊下の幅、
玄関扉のサイズも測って行くと、
「これでOK」と呟いた。
ノートパソコンに向かっている長谷川に、
コーヒーを勧めながら、
無印良品のオンラインショップを検索する。
「最低限、必要なのは、
ベッドと寝具
デスクとチェア
備え付け収納に全て入れ込むなら、
その中を整理するもの
もしも、部屋に別に棚とかを置くなら後から考えましょうね!」
と言う茉莉子を見て、
「なんか、いつもと雰囲気が違うな」と、
長谷川が呟く。
「あ、ごめんなさい。
インテリア整えたりするの、仕事でもすることあるからつい…」
と、いたずらっぽく笑った。
「本当に無印で良いの?」と訊くと、
「はい。
物もあんまり置かない感じが良いな」と言う。
「じゃあ、本当にシンプルにしておいて、
好みが変わったりする度に模様替えしましょうね!」とにっこりと笑った。
足付きマットレスは、ドアなどを通せるサイズか確認する。
シンプルなデスクとチェアはあたりを付けつつ、実際に座って決めた方が良いとして、
備え付け収納の中を仕切ったり小さい物を入れる収納小物は、
きっちりサイズから最小限の個数を出した。
長谷川と結依は、そんな様子をびっくりしながら見ていた。
「茉莉子、なんか凄いな」
「そうだわ。
結依ちゃんにお願いがあるの。
カーテンは結依ちゃんが柄を選んだら、
私に縫わせてね」
と言った。
「カーテンも縫えるの?
茉莉子さん、何でも出来るんだ」
「あら、ミシンで縫えば簡単よ」
結依は、明日が来るのが楽しみで仕方がなくなった。
その一方で、茉莉子は独りぼっちの部屋に帰るのが、
心の奥では辛くて哀しい気持ちではあった。