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100万本の赤い薔薇
第5章 再会
「大丈夫かい?」
長谷川が茉莉子の頬をそっと撫でながら訊いた。
茉莉子はひっそり笑いながら頷いた。
いつか会える。
そして、いつか一緒に住める。
そんな夢のような日が来るのかしらと思うと、
胸が張り裂けそうになり涙が溢れてしまう。
長谷川は立ち上がり、茉莉子を背中から抱き締めて、
髪を優しく撫でた。
とその時、茉莉子の携帯が鳴った。
残念ながら、拓人ではなかった。
茉莉子は長谷川に軽く頷くと、電話に出た。
「まこちゃん、久し振りね!
そちらはどうなの?」
…
「あら、そうなの。
あのね、拓人さんからお手紙届いたの。
まだ会えてないけど」
…
「それとね、まこちゃんに会わせたい人が出来たの!」
相手の声は長谷川には聞こえないけど、
とても明るく楽しそうに話す茉莉子を見るのはとても幸せだと思った。
拓人の名前も出てるから、
少し事情も知っている女友達なんだろうと思ったが、
遠慮した長谷川は、片付ける食器を手に室内に入った。
結依が、
「ちゃんと食器とかを運ぶお父さん、新鮮!」と笑う。
そして、
「茉莉子さんにお料理とか、習いたいな」と言った。
これまで、母親から母親らしいこともされていなかった結依にとって、
茉莉子は理想の母のようでもあり、お姉さんのようでもあり、
完璧な大人の女性に感じていた。
長谷川に取っても、かけがえのない大切な女性になっていた。
茉莉子がモカのお皿を手に室内に入ってきた。
コーヒーを飲んだらモカちゃんのお散歩!
それからお買い物に行きましょうねとにっこり笑う。
長谷川が茉莉子の頬をそっと撫でながら訊いた。
茉莉子はひっそり笑いながら頷いた。
いつか会える。
そして、いつか一緒に住める。
そんな夢のような日が来るのかしらと思うと、
胸が張り裂けそうになり涙が溢れてしまう。
長谷川は立ち上がり、茉莉子を背中から抱き締めて、
髪を優しく撫でた。
とその時、茉莉子の携帯が鳴った。
残念ながら、拓人ではなかった。
茉莉子は長谷川に軽く頷くと、電話に出た。
「まこちゃん、久し振りね!
そちらはどうなの?」
…
「あら、そうなの。
あのね、拓人さんからお手紙届いたの。
まだ会えてないけど」
…
「それとね、まこちゃんに会わせたい人が出来たの!」
相手の声は長谷川には聞こえないけど、
とても明るく楽しそうに話す茉莉子を見るのはとても幸せだと思った。
拓人の名前も出てるから、
少し事情も知っている女友達なんだろうと思ったが、
遠慮した長谷川は、片付ける食器を手に室内に入った。
結依が、
「ちゃんと食器とかを運ぶお父さん、新鮮!」と笑う。
そして、
「茉莉子さんにお料理とか、習いたいな」と言った。
これまで、母親から母親らしいこともされていなかった結依にとって、
茉莉子は理想の母のようでもあり、お姉さんのようでもあり、
完璧な大人の女性に感じていた。
長谷川に取っても、かけがえのない大切な女性になっていた。
茉莉子がモカのお皿を手に室内に入ってきた。
コーヒーを飲んだらモカちゃんのお散歩!
それからお買い物に行きましょうねとにっこり笑う。