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100万本の赤い薔薇
第5章 再会
家具選びで一番楽しそうだったのは、茉莉子だった。

真剣にベッドに横になったり、
デスクに向かって座ったは、高さを確認したり。
途中でスケールを出して測り出したりもした。


「茉莉子さん、楽しそうだね」と、結依が父親に言ってると、
茉莉子が、
「ほら、結依ちゃんも座って高さを確認してみて!
ベッドにも横になって!」と言う。


家具と収納用品、ハンガーやちょっとした消耗品を選んで長谷川が会計している間に、
茉莉子は名刺を出して他の店員に話しかけている。

暫くすると、奥から嬉しそうな顔で男性が出てくると、
茉莉子にお辞儀をしながら挨拶をする。


「山川様、ご無沙汰しております。
その節はお世話になりました」

「鈴木店長様、こちらこそご無沙汰しております。
あのね、今日は仕事ではなくて、プライベートなんですけど、
家具の配送ってかなりお時間掛かります?」

「山川様なら、即日ご配送致しますよ。
こちらですね!
細々したものもご一緒に!」

「まあ、感謝致しますわ」


もっと話を続けたそうな店長に会釈をして、
長谷川たちに、
「今日の夕方には配送してくださるって。
その間に、カーテンの布選んでから、食材の買い出しに行きたいわ」と言った。



カーテンは迷いに迷って、
北欧のテキスタイルの中から選んだ。

クッションなども作れるように、多めにカットしてもらうと、カーテンに必要な小物なども併せて買った。


食材は、ちょっと割高だけど時間節約で!と、
デパートの地下で購入したが、
あまりにもてきぱきしているので、
長谷川と結依は後からついて歩くだけだった。

食パンは路面店で買ってから帰宅した。


荷物の到着があるからと、長谷川は自分の部屋で待ちながら仕事をして、
茉莉子は「先に食材を調理しちゃうわね」と言って、
自宅のキッチンに立った。

そして結依はピアノの練習を始めた。

「あ!そうだ!!
茉莉子さんの伴奏したいから、
譜面欲しい」と言うので、

「そこの戸棚に譜面あるわよ。
そうね…何でも結依ちゃんの好きな曲、選んで。
練習しておくから」と言いながら料理を続ける。


結依は、『タイスの瞑想曲』を選んで、
伴奏用の譜面を出し、
弾き始めた。


「その曲、大好きよ」と茉莉子が言うので、
結依は心の中で「やった!」と思った。
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