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100万本の赤い薔薇
第5章 再会
料理が一通り終わると、
茉莉子は掃除グッズをエルメスのトートバッグに詰めると、

「結依ちゃん、下に行くわよ」と言う。
見ると珍しく長袖のボーダーTシャツとジーンズに着替えて、
マスクもしている。

結依の部屋に仮置きしてある段ボールを一度リビングに運び出すよう長谷川に言うと、
クローゼットの中の棚から拭き始める。

「茉莉子さん、私は何処を拭けば良い?」と結依が言うので、

「お掃除は上から下にすると良いので、
出窓とか、その周りの高い所から拭いてみて。
終わったら床を掃除しましょ。
あ、マスクしてね。埃で喉を痛めるといけないから」

「ホントはリビングも掃除したいけど、
今日は結依ちゃんのお部屋を集中的にやっつけましょう!」と笑う。


何もない部屋なのに、使っていなかったので、
薄らと埃や汚れが溜まっていた。

水拭きしてから、乾拭きしていくと、
どんどん綺麗になるのが判る。

掃除機もなかったので、
折り畳み式ワイパーで大まかなゴミを取ってから、
水拭きしてから乾拭きしていった。


ちょうど掃除が終わった思ったより早い時間に家具が配送された。
ベッドとデスクと椅子を部屋に置いて貰った。

配送伝票の備考欄に、店長の携帯電話が書いてあったので、
茉莉子は携帯を取り出し、お礼を伝えた。
そんな所が、社長秘書だなと長谷川は変に感心した。


クローゼットの中に収納用品を置いてから、
リビングに仮置きした段ボールを結依の部屋に戻し、
丁寧に収納していった。

「量がそれくらいなら、服は畳むより吊るしましょう!
小さい下着や靴下、ハンカチなんかは、こちらの引き出しに」
と、茉莉子か指示する。

「畳むのも良いけど時間かかるでしょ?
私は吊るす派なの」
と、茉莉子が子供のような顔で言う。


結依が畳むというより、そそくさと引き出しに詰め込んでいる下着を見て、
茉莉子は顔を曇らせた。


そして、気を取り直すように、
「ベッドの横に、小さいテーブルあっても良いかもね。
取り敢えずこれで」
と余分に買った丸い木のスツールを置いて、
そこに、アロマのディフューザーとオイルを載せた。

「枕元に灯りは?」

「このアロマの光で大丈夫です」と言いながら、
ベッドにそっと、犬のぬいぐるみを置いた。

「私も同じコとずっと一緒に寝てるのよ」と、
茉莉子が微笑んだ。
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