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100万本の赤い薔薇
第5章 再会
ちょうど縫い終わった頃に洗濯も終わったので、
洗いたてのハンカチをカゴに入れてその部屋に戻って、
アイロンを掛けて行った。
真っ白のハンカチは、ちょうど良いので当て布にしてカーテンの縫い地を落ち着かせるのに使った。
「お母さん、アイロン掛けるのなんて、見たことなかった」と、
結依がぼそりと呟いた。
「結依ちゃん、やってみる?」と訊くと、
「はーい。やってみる」
と言って楽しそうにアイロン掛けをした。
長谷川のハンカチだけ、きちんとアイロンを掛けて、
結依の部屋にあったハンカチは、ウェスや布巾にしましょう!ということで、ざっくりアイロンを掛けた。
アイロンのコードを抜くと、
「私、進化して、
アイロン掛けを覚えたよ」と、結依は嬉しそうに笑った。
「さて、カーテンは私たちじゃ届かないから、
お父様が帰って来たら、つけて貰いましょうね。
夕食の支度しましょうか?」
と言った。
今日は早く帰宅すると言ってたのに、
買い物とカーテンを縫っていたことで、
夕食の支度が手付かずだった。
外で食べるより、家でのんびりしたいと言っていた長谷川の為に、
何を作ろうかと2人で考えた。
「鍋物って、食べたことない!」
と結依が言った。
「そういえば私も、殆ど食べたことないわ」
となり、
接待で食べたことのある記憶の中の鍋物を作ることにした。
野菜を切り、美しく伊万里の大皿に並べて、
流石に河豚とかはないので、
鶏肉と鱈を用意した。
土鍋に大きい日高昆布を沈めて、
この前、長谷川が飲んで残っていた日本酒も入れてみた。
タレのような物はなかったので、
お醤油や絞った柚子の果汁、小口切りの浅葱で代用した。
ご飯は、確か、締めに雑炊にしてたから、
2合だけ厚手のル・クルーゼで炊いた。
少しだけ雑炊に使って、残りは明日のお弁当用だ。
これ、合ってるのかしら?
流石にあまり食べたことのないものなので、
自信は無かった。
長谷川が帰宅するのを待って、
カセットコンロに土鍋をのせて、
火の通りにくそうなものから入れていった。
洗いたてのハンカチをカゴに入れてその部屋に戻って、
アイロンを掛けて行った。
真っ白のハンカチは、ちょうど良いので当て布にしてカーテンの縫い地を落ち着かせるのに使った。
「お母さん、アイロン掛けるのなんて、見たことなかった」と、
結依がぼそりと呟いた。
「結依ちゃん、やってみる?」と訊くと、
「はーい。やってみる」
と言って楽しそうにアイロン掛けをした。
長谷川のハンカチだけ、きちんとアイロンを掛けて、
結依の部屋にあったハンカチは、ウェスや布巾にしましょう!ということで、ざっくりアイロンを掛けた。
アイロンのコードを抜くと、
「私、進化して、
アイロン掛けを覚えたよ」と、結依は嬉しそうに笑った。
「さて、カーテンは私たちじゃ届かないから、
お父様が帰って来たら、つけて貰いましょうね。
夕食の支度しましょうか?」
と言った。
今日は早く帰宅すると言ってたのに、
買い物とカーテンを縫っていたことで、
夕食の支度が手付かずだった。
外で食べるより、家でのんびりしたいと言っていた長谷川の為に、
何を作ろうかと2人で考えた。
「鍋物って、食べたことない!」
と結依が言った。
「そういえば私も、殆ど食べたことないわ」
となり、
接待で食べたことのある記憶の中の鍋物を作ることにした。
野菜を切り、美しく伊万里の大皿に並べて、
流石に河豚とかはないので、
鶏肉と鱈を用意した。
土鍋に大きい日高昆布を沈めて、
この前、長谷川が飲んで残っていた日本酒も入れてみた。
タレのような物はなかったので、
お醤油や絞った柚子の果汁、小口切りの浅葱で代用した。
ご飯は、確か、締めに雑炊にしてたから、
2合だけ厚手のル・クルーゼで炊いた。
少しだけ雑炊に使って、残りは明日のお弁当用だ。
これ、合ってるのかしら?
流石にあまり食べたことのないものなので、
自信は無かった。
長谷川が帰宅するのを待って、
カセットコンロに土鍋をのせて、
火の通りにくそうなものから入れていった。