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100万本の赤い薔薇
第5章 再会
茉莉子を抱き締めていたら、また元気になってしまい、
今度は長谷川が上になってゆっくり腰を動かした。

茉莉子の中を探るように、丁寧に、
見つめ合いながら愛し合った。

そして、2人でシャワーを浴びると、
ベッドに茉莉子を運んで、おでこにキスをすると、

「茉莉子、おやすみ」
と言って、長谷川は自分の部屋に戻った。


「なんだ。泊まって来れば良いのに」と結依に言われたが、

「そういう訳には」と言って、
パソコンに向かった。


「仕事ばっかしてると、
茉莉子さん、他の人に取られちゃうよ」と言われて、
少しだけ健太のことを考えた。

首を振って、
「いや、誰にも負けない!」と呟いて、
検索をしてから電話番号を控えたのだった。




1人になった茉莉子は、
犬のぬいぐるみを抱き締めながら、
これからのことを考えていた。


拓人からの連絡があるのか?
真実をきちんと伝えられるのか?
そして真実を伝えることが拓人にとってベストなのか?
拓人は私をどう思っているのか?
捨てられたと感じて憎んでいたら?
それでも、自分の気持ちだけは伝えよう。


長谷川と結依のことは、
急速に家族のように思っている。
これから、どうなるのかな?
拓人は2人のこと、どう思うかしら?


健太のことは、
素直で可愛いとは思うけど、
長谷川のことを考えるとら
もう会うのは辞めた方が良いと思った。
健太にとっても、私なんて意味の無い存在だろう。
今週、伝えなければ。


そして、久し振りに電話越しに聴いた、
真人ののんびりした声。
いつも、私のことを遠くから支えてくれてた。
帰国したら、長谷川に会わせたいと思った。
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