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100万本の赤い薔薇
第6章 嵐の夜
帰宅して、食材を取り敢えず冷蔵庫に収めると、
茉莉子は結依と近くの美容室に向かった。

自分はいつものようにヘッドスパをしてから、
カットとブローをして、
その後、爪を短く整えてから地味なネイルをして貰うだけだ。

結依についても、担当のスタイリストに、
お任せするけど私立学校なので、
あまり目立たないように、可愛くしてね!と伝えた。

ネイルの部屋から戻ると、
綺麗にブローされた結依が、恥ずかしそうに待っていた。


「ああ、とても可愛くなったわ。ありがとうね!」と言って、
美容室を出ると、
「ついでにお洋服、見に行っても良いかしら?」とデパートに立ち寄った。

いつものブランドで、
同じ形で新作だという模様のワンピースと、
シルクシフォンの柔らかく軽く透け感のあるワンピースを、
びっくりするほど短時間で選んだ。

洋服もチープな量販店で適当に買っている結依に取っては、
興味深々だった。

「ここのブランドは、まだ結依ちゃんには早いわね。
働く女性の戦闘服だから」と笑って、
別のオーガニックコットンやリネンを使った緩やかなワンピースなどを扱う店に連れて行った。

茉莉子が部屋着や普段着に着ている服のブランドらしく、
結依にもここのなら着れそうね!と、
いくつか当ててみては、
どの色が似合うかしらと見ていた。

試着させてもらうと、どれも肌触りも良く、
伸び伸びした気持ちになった。
いくつかワンピースやブラウスとパンツ、
羽織ものを買った。
茉莉子も自分の分を選んで買っていた。

次に、ラルフローレンに行くと、
制服じゃない時のお出かけ用の服を選んでくれて、
更にきちんとした丈の長めのワンピースも別の店で買った。

「こんなにたくさん?」と結依が驚いて言うと、

「亮太さんに請求書、回しちゃいましょうか」と、
楽しそうに茉莉子が笑った。


結依のピアノを聴いて、
出来たらもっと深くピアノを学んで欲しいと考えていた茉莉子は、
結依と長谷川に確認した上で、
知り合いの処に連れて行くつもりだった。

レッスンは厳しく、
服装もきちんとしなければいけなかったことを思い出しながら、
自分は音楽の道には進めなかったけど、
結依なら!という期待感があった。

そんなことも知らずに、
結依はひたすら、遠慮していた。
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