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100万本の赤い薔薇
第8章 新しい息吹き
「陽子とは、結婚してから全くそういうことはしてなくてさ。
いくら誘っても、
疲れてるとか、子供が目を醒ますからとか、
色々言われて、寝室も別だったから、
俺のことはもう、給料を運んでくる存在にしか思ってないのかと感じてたけど、
手術を強要するくらいの愛情はあるのか?と思うようにはしてた。
でも、浮気は悪かったけど、2人目の子供も欲しいって事も言ったけど一蹴された。
で、その時言われたのは、
浮気相手に子供が出来たらややこしくなるってことだった。

そんなことがあって程なく、商談で立ち寄ったホテルのラウンジで、
陽子を見かけたんだ。
派手な格好をしてたな。
中年の男と会ってて、言い争いをしていたのが気になり、
2人の後を追ったら、行った先がホテルだったらまだマシだったけど、産婦人科だったんだ。

何がどうなっているのか判らなかった。
陽子に訊いたら、
見れば判るでしょ?と。

その男との間に子供が出来たって言われたよ。
その男には見覚えがあったしな。
俺は耐えきれず、署名捺印した離婚届を置いて家を出たんだ。

夫婦としては最初から終わってるようなものだったけど、
結依への愛情は全く変わってなかった。
学校行事とかお稽古事の発表会は、現地に直接行く形で必ず行くようにしてたんだ」


長谷川は更に続けた。

「結依が小学校4年の時に、交通事故にあっただろう?
その時だよ。

俺も陽子もO型なのに、
結依はA型だったことが病院で判明した。
その時は、頭の中が混乱して、
とにかく頭の中を整理したかった。

結依のことは愛しているし、可愛いけど、
これまで通り接することが出来るか自信もなかった。
でも、どんなことはあっても、
どんな事実があっても、
結依が自分の娘であることは変わらないと思っていた。
それは勿論、今でも、そして今後も変わらない」


「私もね、理科の授業で遺伝の法則習った時にはっきり判ったけど、本当はその前から知ってた。
お母さん、ずっと外でオジサンと会ってた。
すごく小さい頃は何度か連れて行かれたこともあったけど、多分私の態度が気に入らなくて、そのうち、おばあちゃんと留守番させられるようになってた。
その人が本当の…」

「いや、違う。
結依の父親は、俺だ。
俺だけだ」
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