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100万本の赤い薔薇
第9章 旅立ちの準備
「…なかったです」
「えっ?」
「あの日、自分は自分勝手な気持ちで、
茉莉子さんを自分のモノにしようとしました。
でも、茉莉子さんは…
余りにも清らかで、誇り高くて、
自分を護ろうとして、気を失ってしまいました。
そんな茉莉子さんのことを…
正直に言うと、キスもしたし、胸とかも触りまくって、
無理矢理挿れようともしました。
でも、余りにも固くて、指も上手く挿れられないくらいで。
そんな茉莉子さんを見てたら、
自分が恥ずかしくなって、
そのまま部屋を出ました。
だから、茉莉子さんには何もしてないです。
犯したっていうのは、
カッコつけさせて貰いたくて。
茉莉子さんの眠る顔見てたら、
本当に自分が情けなくて、
すっかり萎えちゃって…
それに、自分なんかじゃ、茉莉子さんと息子さんを背負っていけないってことも考えちゃって」と、健太は言った。
その顔に、嘘偽りはないと思った。
「判ったよ。信じる」
そう言うと、席を立とうとした。
「えっ?もう?」
「茉莉子な。自分を責めて…
流産しそうになって入院したんだ。
安心させてやりたいから、帰るよ」
「あの…殴ってください」
「やだよ」
「でも…」
「殴られたいなら、茉莉子か拓人から殴って貰うと良いよ」
そして、
「ありがとう。
茉莉子を大切に想ってくれて。
でも、茉莉子のことは俺がずっと護るから」
そう言うと、手を差し出した。
2人握手をすると、
長谷川は健太を引き寄せて、
腹をボコンと殴った。
「やっぱり、ケジメで1発なぐらせて貰った。
その方が気が晴れるだろう?」
健太の母に挨拶をして店を出ると、
私鉄に乗って新大阪に戻った。
いつも、大阪出張で買う551の豚まんと、黒豆の入ったマドレーヌ2箱を買って、
新幹線に飛び乗った。
「えっ?」
「あの日、自分は自分勝手な気持ちで、
茉莉子さんを自分のモノにしようとしました。
でも、茉莉子さんは…
余りにも清らかで、誇り高くて、
自分を護ろうとして、気を失ってしまいました。
そんな茉莉子さんのことを…
正直に言うと、キスもしたし、胸とかも触りまくって、
無理矢理挿れようともしました。
でも、余りにも固くて、指も上手く挿れられないくらいで。
そんな茉莉子さんを見てたら、
自分が恥ずかしくなって、
そのまま部屋を出ました。
だから、茉莉子さんには何もしてないです。
犯したっていうのは、
カッコつけさせて貰いたくて。
茉莉子さんの眠る顔見てたら、
本当に自分が情けなくて、
すっかり萎えちゃって…
それに、自分なんかじゃ、茉莉子さんと息子さんを背負っていけないってことも考えちゃって」と、健太は言った。
その顔に、嘘偽りはないと思った。
「判ったよ。信じる」
そう言うと、席を立とうとした。
「えっ?もう?」
「茉莉子な。自分を責めて…
流産しそうになって入院したんだ。
安心させてやりたいから、帰るよ」
「あの…殴ってください」
「やだよ」
「でも…」
「殴られたいなら、茉莉子か拓人から殴って貰うと良いよ」
そして、
「ありがとう。
茉莉子を大切に想ってくれて。
でも、茉莉子のことは俺がずっと護るから」
そう言うと、手を差し出した。
2人握手をすると、
長谷川は健太を引き寄せて、
腹をボコンと殴った。
「やっぱり、ケジメで1発なぐらせて貰った。
その方が気が晴れるだろう?」
健太の母に挨拶をして店を出ると、
私鉄に乗って新大阪に戻った。
いつも、大阪出張で買う551の豚まんと、黒豆の入ったマドレーヌ2箱を買って、
新幹線に飛び乗った。