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100万本の赤い薔薇
第9章 旅立ちの準備
5人での昼食は賑やかだった。
食後はテラスでコーヒーを飲むことにして、
もっぱら結婚式とか披露宴をどうするかという話になった。

茉莉子は恥ずかしそうに、
「再婚ですし、お腹もこれから大きくなるし…
派手なことは…」と言う。

少し寒くなったからと茉莉子が言って室内に入ると、
4人はあれこれ言い合う。


佐々木は、
「最初の時に監禁されるようでさ。
結婚式も披露宴もなかったんだから、
なんか、やって欲しいよな」
と熱弁を振るう。

3人も頷く。

「安定期って、いつなの?
お父さん、知ってる?」

「うーん、6ヶ月過ぎてからかな?
個人差もあるのかな?
最初、悪阻とかで辛くて流産の危険があって、
その後、安定して、
また予定日前は、早産しないように気をつけたりするとかだと。
帝王切開してるから、多分、次も帝王切開になるしな」

「今、3ヶ月位なのかな?
じゃあさ、桜の咲く頃は?」

「良いな」

「サプライズでやるか?」

「じゃあ、佐々木、お前は実行委員会の委員長な」
と先輩ヅラして言うのを見て、
子供達がケラケラ笑った。


「じゃあ、まこちゃん。
私が秘書やってあげる。
まずは、招待客のリストアップと、
そこから会場の規模を割り出そう。
勉強用にパソコン買って貰ったから、
エクセルで表作って行こうね。
メアド、教えといて」と、捲し立てる。


「こら、結依。
ちゃんと、佐々木さんて呼びなさい」


「良いじゃん。
ちょっと頼りないトコが、まこちゃんぽい」
と言うと、
足元のモカも、グルルと言って吠え出すから、
みんなで笑ってしまった。


「おい、モカ。
お前、恩知らずだな」と言いながら、

「こいつ、茉莉子にプレゼントしたの、
俺だったのにな」と呟いた。


「ふーん。
まこちゃんも、お母さんに惚れてたのか?
今でも?
でも、もうダメだよ。
お母さんはお父さんと結婚するんだからね」
と、釘を刺すように結依が言った。
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