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100万本の赤い薔薇
第10章 華燭の祭典
佐々木はといえば、すっかり腑抜けた後は、
秘密のサプライズ作戦に燃えていた。
茉莉子とは結婚出来なかったけど、
誰よりも茉莉子と一緒に居たと言う自負もあったし、
なんなら、茉莉子のファーストキスは俺が貰ってるんだという変な優越感もあった。
…幼稚園の時、無理矢理キスしたら泣かしただけの話だったが…
家を出たのも良かった。
実家に居ると、
両親が茉莉子のことを折に触れ口にするからだ。
茉莉子を誉めちぎり、
真人が間が悪いからと言われ、
挙句には良い人居ないの?再婚はまだなのかと説教される。
「茉莉子より良い人居るわけないじゃん」と言うと、
そうよねと、
また、最初に戻って茉莉子を誉めちぎり…が続く。
家を出たら、流石に事務所で父親からその話をされることもないし、
近くで茉莉子を見れるし、
結依や拓人も良い子たちで、一緒にいて楽しい。
長谷川先輩は…
悔しいけど、男の俺から見ても良い奴だ。
熊みたいな俺と違ってカッコいいし、
優しいし、
何より茉莉子や子供たちを心から愛してるのを実感出来た。
幼馴染の腐れ縁の変な奴でも良いから、
そのファミリーの端っこに居れたら良いと、
佐々木は思っていた。
秘密のサプライズ作戦に燃えていた。
茉莉子とは結婚出来なかったけど、
誰よりも茉莉子と一緒に居たと言う自負もあったし、
なんなら、茉莉子のファーストキスは俺が貰ってるんだという変な優越感もあった。
…幼稚園の時、無理矢理キスしたら泣かしただけの話だったが…
家を出たのも良かった。
実家に居ると、
両親が茉莉子のことを折に触れ口にするからだ。
茉莉子を誉めちぎり、
真人が間が悪いからと言われ、
挙句には良い人居ないの?再婚はまだなのかと説教される。
「茉莉子より良い人居るわけないじゃん」と言うと、
そうよねと、
また、最初に戻って茉莉子を誉めちぎり…が続く。
家を出たら、流石に事務所で父親からその話をされることもないし、
近くで茉莉子を見れるし、
結依や拓人も良い子たちで、一緒にいて楽しい。
長谷川先輩は…
悔しいけど、男の俺から見ても良い奴だ。
熊みたいな俺と違ってカッコいいし、
優しいし、
何より茉莉子や子供たちを心から愛してるのを実感出来た。
幼馴染の腐れ縁の変な奴でも良いから、
そのファミリーの端っこに居れたら良いと、
佐々木は思っていた。