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100万本の赤い薔薇
第10章 華燭の祭典
控室に戻ると、着物を脱がされ、
コルセットなどをつけられた。
もちろん、胸周りだけで、腰周りはゆったりさせていた。
以前より胸元の膨らみが大きくなっていて、より母性を感じさせた。

メイクを落として貰い、いつもお願いしている美容室のスタイリストとメイクさんが入ってきて、化粧を施し、髪を整えた。


「うちのポスターに使いたいくらい綺麗だね」と、
控室から送り出した。


参列者たちは既に空中庭園に移動して歓談していると、
タキシード姿の長谷川に手を引かれて、
純白のドレスを纏った茉莉子が静々と歩いてきた。

ドレーンとベールまで美しく刺繍されたドレスで、
頭にはダイヤモンドが輝くティアラをしていた。


「あれは、僕の家に代々伝わるティアラでね…」と、
ジャン・ピエールが、説明していた。


「お母さん、お姫様みたい!
綺麗だね!!」と、結依が感極まった声で言った。

「うんうん」と言いながら、
佐々木は泣いていた。


2人が正面に立つと、一瞬会場が静寂に包まれた。

長谷川が茉莉子の背中に手を回しながら、マイクを手にした。



「本日は御臨席賜りましてありがとうございます」と長谷川が口火を切った。

今、茉莉子が身につけているドレスとティアラのお礼を述べ、
先程の着物のことも説明してお礼を述べた。
そして、最後に改めて挨拶することを伝え、
これから内輪の演奏を楽しんでいただくので、
お飲み物を楽しみながらどうぞと言った。


その後は、内輪だけでは勿体ないほどの演奏が続いた。

結依と拓人のピアノの連弾
結依の伴奏でのジャンのヴァイオリン演奏
ジャンと茉莉子のヴァイオリン二重奏

飛び入りで結依と拓人を教え始めたピアニストもそれぞれ演奏した。

そして、最後に拓人の伴奏で茉莉子がヴァイオリン演奏した。


魂が洗われるような音に、
居る者全てが涙した。


その演奏を、片隅で健太も聴いていた。
招待状を見せて、会場に入って、
遠くから美しい茉莉子や幸せそうな家族を観ていた。


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