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100万本の赤い薔薇
第10章 華燭の祭典
大阪での演奏会が終わると、その翌日には関空からニューヨークに帰るというので、
もう1泊して見送ることにした。


「絶対に遊びに来てね!」と、グランマから沢山キスをされて、
全員頬に口紅がついてしまうほどだったが、
本当に何度も何度も会いたいと思った。

そして、日本にも沢山来て欲しいと思った。


搭乗の為、保安検査を通り抜けると、
もうそれ以上は会えないので、
そのまま帰ることにした。

新大阪に戻って、新幹線のチケットを買った。
結依と拓人は、佐々木やピアノの先生への土産を選んでくると、何処かに走って行った。

茉莉子と長谷川は、
会社の社長、
長谷川の大学の老教授、
佐々木弁護士、
バーのママにお土産を買った。

秘書の林と、ジャン・ピエール、
美容室のスタイリスト、
それに阿部にもと、お土産を選んだ。

そして、「これを!」と言って、
さほど日持ちのしない和菓子を買うと、
「明日、亮太さんのお父様の処に持って行きましょうね」と言った。

そうでもしないと、長谷川は父親の処に行きそうにないからだ。


帰りの新幹線では、長谷川の手を握りながら茉莉子は眠っていた。
途中長谷川もウトウトしているようだった。

結依と拓人は、宿題にと出されている曲の音源を聴きながら譜面を見ていた。
早く帰ってピアノが弾きたいと思っていた。



帰宅する途中に動物病院に立ち寄り、モカを連れて帰った。
家に入ると、結依はお散歩グッズとリードを持って、
「ずっと留守番で可哀想だったから、
お散歩してくる」と言った。

「僕も行く!」と言うので、
「気をつけて!」と茉莉子が声を掛けた。


そして、
「お肉が食べたい」って言ってたわよね?と言いながら、
冷凍庫と冷蔵庫をチェックした。

「お買い物行かないと、食材はないわね」と、
茉莉子が笑った。

「近くのお店に食材買い出しに行きますか?」
と言って、2人で手を繋いで家を出た。

野菜と肉を買うと、急いで帰って料理を始める。
旅行中は懐石料理が中心とはいえ、外食続きだったので、
シンプルな家庭料理をと、
グリンピースご飯、豆腐と和布の味噌汁、
肉じゃが、鶏の唐揚げ、ほうれん草のお浸し、トマトのファルシーサラダを作った。

肉じゃが用に切った野菜と鶏肉を取り分けておいて、
同時進行で翌日用のチキンカレーも作った。
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