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100万本の赤い薔薇
第10章 華燭の祭典
「あのね」と恥ずかしそうに茉莉子が説明した。

「母親学級でね、夫婦の営みはお腹に負担が掛からないようにするのは良いことだって言われたの。
負担の少ない体位とかも教えていただいて、
オーラルセックスも良いでしょうって。
良く判らなくて、その場で伺ったら笑われてしまって、
終わった後、お若いお母様達がお茶をしながら教えてくださったの」と、真剣な顔で説明した。

「そんなこと、茉莉子はしなくて良いのに」

「下手で気持ち悪かったですか?」

「いや、そんなことはない。
興奮したよ。
だからこんなに早く出たし。
じゃなくてさ、茉莉子が嫌なことは、
しなくて良いんだよ。
…自分で出来るし」

「嫌じゃないわ。
亮太さんのは、愛おしくて美味しいと思ったの。
でも、どこをどうやったら良いか判らなくて。
教えていただかないと」と言うので、

「じゃあ、お返しだな」と、
茉莉子を押し倒すと、両脚を拡げて舐め始めた。

「茉莉子のも美味しいよ。
ほら、何処が良いのか言ってごらん」

「あっ…あん。
そんな…。
亮太さん、ダメ…」

茉莉子も、身体を震わせてあっという間に達してしまった。


負担が掛かりにくい体位で、
ゆっくり愛し合った。

さっきの茉莉子のことを思い出しただけで、
いつもより早く達してしまった長谷川は、
恥ずかしそうに茉莉子にキスをすると、
「そろそろ、2人が帰って来るかな?」と言った。

手を引いて2人でシャワーを浴びて、着替えると、
またキスをした。


長谷川はしみじみ幸せだと思った。
それは茉莉子も同じだった。
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