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100万本の赤い薔薇
第11章 小さな箱
拓人が産まれても、自分を恥じるあまり、
茉莉子さんに近づくことが出来ませんでした。

だから、拓人の健康診断や予防接種の時に、
白衣を着て医者として会いに行っていたのです。

怖がられているのか、軽蔑されているのか、
いずれにしても、茉莉子さんは自分に対して悪い感情しかないのだと思っていました。
でも、年齢差を考えて、
茉莉子さんと拓人には、困らないようにある程度の財産を残したいと考えていました。


茉莉子さんと関係を持った時、
指輪を買うようにお金を渡したのに、
一向に指輪をしていないことが気になりました。
ちょうど誕生日だったことを知り、1人で銀座の真珠店に行って、
大粒のアコヤ真珠をダイヤモンドで囲んだ指輪を買いました。

でも、指輪を渡しても嵌めてくれる訳はないと思ったし、
姉が嫉妬して、茉莉子さんに何かを危害を加えるかもしれないと思い、
箱に茉莉子さんの年齢を書いて貼って隠しておきました。

その後も毎年、茉莉子さんの誕生日には、同じ店でプレゼントを買い続け、茉莉子さんが家を出てからもずっとそれを続けていました。

いつか、これを渡したいと思った。
でも、渡すのは、自分が死んだ後かもしれないと思いました。


跡継ぎが1人というのも心許ないと姉が言うので、
出産から2年経った頃から、
また、茉莉子さんを本宅に呼ぶようになりました。

とても顔を見て話すことは出来ないと思い、
毎回睡眠薬を使うことにしました。

ところが、バチが当たったんだろう。
美しい茉莉子さんを見ると、
萎縮してしまうのか、勃たなくなってました。

それで、姉は、
毎回同じベッドに入り、私のことを勃たせる為、
ありとあらゆることをしました。

姉は、こんな小娘では勃たないわよね。
私じゃないとね。
そう言っていたが、物理的にあれこれされれば勃つものです。


そんなある日、その様子を拓人に見られてしまいました。
拓人は、私が茉莉子さんを虐めていると思って、
子供心に茉莉子さんを護ろうと、私に殴りかかろうとしてきました。

それを見て、姉は拓人を鞭で打ちました。

今思えば、
姉は鞭で私のことを打つことも頻繁だったし、
鞭で打つことで、快感を覚えていたんだと思いました。

あの時、何もかも捨てて、茉莉子さんと拓人を連れて家を出るべきだったのかもしれないと後悔しています。
或いは…
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