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100万本の赤い薔薇
第1章 いつも見てた
翌日は、ランチタイム時に長谷川からの着信があったが、
不在中の社長の代わりに接客していて、
茉莉子は電話を取ることが出来なかった。


遅めのランチになり、デスクでお弁当を広げながら、
折り返しの電話を入れるべきか、少し考えてみたが、
平日の昼間にどのような仕事の動きをしているかも判らない相手に、
こちらから電話を入れるのは失礼であると結論づけた。


3時過ぎにも電話の着信があったが、
この時も海外のクライアントと電話をしていて、
携帯に出ることは出来なかった。



用事があるならまた掛かってくるでしょう。
でも、どうしてこの電話番号を知ってるのかは
絶対に確認したい。

茉莉子は改めて思った。


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