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100万本の赤い薔薇
第1章 いつも見てた
「やあ、綺麗なお嬢さんだね、おい、マックス、紹介しろよ」

長谷川の連れの男性は、かなり酔いが回っているようだった。


長谷川は手慣れた感じで手を引いてエスコートしつつ、
「妻の後輩で、山川茉莉子さん。あ、山川さんだと旧姓なのかな?」

と言った。
手を引きながら、指輪を嵌めてることを確認した上で、
スマートにさぐりを入れる感じに、
思わず笑いながら、茉莉子は正直に答えた。


「えっと、バツイチなんですよ。指輪は虫除けリングですね」


長谷川の連れは、
暫くあれこれ質問したり長谷川に絡むようなことを口にしながらもグラスを傾けていたが、

「マックスの恋路を邪魔したらいけないから、もう帰るよ。
お前、払っといて。
景気良いんだろ。
ママ、また来るよ。
なんだよ。この店にこいつ、連れて来なけりゃ良かったな」

とボヤきながら、店を後にした。


長谷川もかなり飲んではいたようで、
1人で楽しそうに話をしている。


へぇ。
バツイチで、一人暮らしなんだ。
俺も単身赴任みたいなもんでさ。
ほら、西高のエリアに家を建てたから、そこに嫁と子供は住んでるんだ。

えっ?
マックス?
ああ、イングリッシュネームだよ。
外資系で、欧米人多いからね。
茉莉子ちゃんも、イングリッシュネームで呼ぶ?
茉莉子だから、メアリとか?
いや、ジャスミンもいいね。

ジャスミンは、子供居ないの?
そうなんだ。
向こうに取られちゃったのか。
元ダンナは、何してるの?
医者か?
ロクデモナイな。

もう1軒、行かない?
もっと一緒に居たいな。
なんなら、ウチに来る?
上手い夜食、作って食わせてあげるよ。
ダメ?
えっ?
そりゃそうか。
先輩の夫だもんな、俺。

でもさ、披露宴で司会やってくれてた時からずっと気になってんだ。

連絡先だけでも交換してよ。
次回は飲んでない時に逢いたい。

眠い。
あー、本当に眠い。
一緒に寝よ。
ダメ?
じゃあ、キスしたい。
ホントに。


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