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100万本の赤い薔薇
第2章 初めてのデート
タクシーに入り茉莉子が住所を告げた時、
長谷川はかなり驚いて思わず茉莉子の顔を見たが、
茉莉子は既に目を閉じて眠ってしまっているようだった。


無防備で子供のような寝顔を見て、
思わずもう一度キスしたくなったが、
ミラー越しに運転手がチラチラ視線を送るので、
がっつくのは辞めた。


でも手を何度も握って撫でてみたりはした。
しっとりして白く小さな手は、
本当にいつまでもずっと触れていたいと感じた。


程なく茉莉子が告げた住所に到着した。

本当にここなのか?


茉莉子を起こしタクシーから降りると、
茉莉子にバッグを渡した。

茉莉子は白い顔だったが、

「送ってくださりありがとうございます。
おやすみなさいませ」と頭を下げると、
スタスタとエントランスの暗証番号を打ち込み建物に吸い込まれて行った。

茉莉子がエレベーターに乗り込んだのを確認すると、
長谷川は急いで暗証番号を打ち込み、
自分も建物に入った。

エレベーターが止まる階数を確認してから、
自分もそのままエレベーターに乗り込んだ。


まさか、同じマンションだったとは!
と驚きつつも、
これこそ運命的じゃないかと思って、
自分のフロアで降りた。

部屋に入る時に、
茉莉子の持っていた紙袋を持ったままだったことに気づいた。

部屋に入って中を確認すると湯葉と豆腐のようだったので、
ひとまず冷蔵庫に入れた。

多分、これから連絡しても、
茉莉子は夢の中だろう。

朝、電話をして渡せば良いし、
もしかしたら朝食くらい、一緒に食えるかもしれない。


そう考えたら一刻も早く朝にならないかと思い、
朝寝坊だけは避けたかったので、
携帯のアラームを念入りに5回分セットして、
歯磨きをしてからベッドに入った。


明日の朝、シャワー浴びて歯磨きをしよう。
そしたら、茉莉子とキスしよう。
情熱的で、蕩けるようなキス。
腰が砕けるようなキスをする。


なんか、高校生男子みたいだな。
そう思ったら急に元気になってしまい、
久し振りに自分を慰めてしまった。

恋する乙女ならぬ、
恋するオッサンだな。

と思うと、本当に朝が楽しみだった。
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